奨学金435万借りた17歳に34歳の私が言ってやりたい7つのこと

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こんにちは、マメ子です。
最近こんな記事を読みました。

【借りたカネを返さない若者は怠け者か時代の犠牲者か
            批判を浴びる「奨学金返済苦問題」に潜む本質的課題】

http://diamond.jp/articles/-/47631

この記事の中に、『奨学金返還訴訟は8年間でなんと約100倍(58件から6193件)にまで増えているというのだ。メディアで「奨学金を返せない」と嘆く学生・社会人の姿がたびたび報じられる一方で、若者に対して「自己責任では」「借りたものを返す自覚が足りないのでは」という厳しい声も上がる。』という表現があります。

それは確かにそうなんです。本当にそうなんですよね・・・。

でも、私はこの問題を他人事とは思えないのです。そしてこんなことを考えてしまうのです。

どれほどの人が奨学金返済の大変さを想像できたんだろう・・・?

私も大学進学の時に奨学金を借りました。この時期になると返済残高の通知が届きます。

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私は月に8万円(有利子)を4年間借り、返済金額は約435万円。月賦支払いで毎月約2万円を20年かけて返済しています。今年で34歳、この返済が折り返し地点をちょっと過ぎたところです。やっと半分、いや、まだ半分か。

奨学金を借りると決めたのがわずか17歳の時。あれから倍の人生を生きてきた私が、今回奨学金について物申したいのです。あの頃の私に「ちょっと待って」と一言も二言も言いたいことがあるのです。

17歳の自分に言ってやりたい7つのこと

17歳の私に一番足りなかったものは何か。
それは「奨学金は自分の借金であり、自分で返済するものだという自覚」
そしてこれを招いた原因は、家族とのコミュニケーション不足と自分の想像力不足に尽きます。

今の私なら、奨学金を借りようとしているあの頃の自分に何と言うだろうか。もしも将来、自分の子供が奨学金を借りることになったら、どんなことを伝えてあげられるだろうか。

  1. 大学進学はあなた一人の問題ではなく、家族みんなの問題
  2. 大学進学ともなるとまとまったお金が必要になり、家族にとっても大きな変化の時。早くから家族と相談してあなたの将来の可能性(4年後の目標、職業)を考え、それを実現するための選択肢(志望校、生活スタイル)を増やしておくこと。思春期だからお父さんと話したくないとか、まだ17歳だからわからないとか、言っている場合じゃないから。

  3. 全てがあなたの思い通りにはならない
  4. お金がないから全てを我慢する、諦めるという意味ではない。家族はできる限りあなたの思うようにさせてやりたいと思っている。でも時には我慢が必要だということを忘れてはいけない。あなたは自分が絶対にやり遂げたいことを明らかにし、たくさんの選択肢の中から自分にとって最善の方法を選び出すのだ。

  5. 奨学金は他の誰でもなく自分の借金であり、必ず自分で返すもの
  6. 最善の方法を選んだとしても、奨学金を借りる場合もある。あなたが借りると決めたら、それを人のせいにしてはいけない。親が返してくれるなんて甘えたことを思ってはいけない。誰が何と言おうとあなたが借りたお金であり、絶対に自分で返すのだという覚悟を持って借りなくてはいけない。

  7. 月2万?それくらいなら簡単に返せると思わないで
  8. アルバイトをしたくらいで働いた、稼いだと思ってはいけない。今まで親のお金で生活してきたあなたは、お金を稼ぎ続けることの本当の大変さを今はまだ理解できていないのだから。たとえ少額の返済であっても、こんなの余裕だと高をくくってはいけない。

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  9. 4年間でいくら借り、どう返していくのか、具体的に計算する
  10. 進学において必要となるあらゆるお金を想定し、そこから仕送りしてもらえる金額を差し引いて、あなたが4年間で借りる総額を出す。(月ベースだと大金を借金しているという実感がわかないので総額を)そのお金をどのように使うのかまで落とし込んで考える。そして将来の仕事についても見通しをもち、卒業後の生活を奨学金の返済を最優先に考える。

  11. できる限り借りる金額を減らす工夫を
  12. 当たり前のこと。できれば無利子で、金額は最小限にし、少しでも返済の負担を減らすべき。もしもの時のためにと多く借りることはしない方がいいし、もし必要額よりも多く借りるなら、あなたがいつでも引き落とせる状況にはしておかない方がいい。

  13. 奨学金を借りてまで学びたいことは何なのか、自分の答えを出す
  14. 奨学金を借りてまで学ぶ価値があるのか、あなたが大学でやりたいことは何なのか、よく自分に問いかけてみる。奨学金を借りる前にその答えを出し、あなた自身が納得して決心すること。そしてせっかく進学するのなら、後悔のない充実した学生時代を送ること。

返済を半分終えて思うこと

大学卒業と同時に始まった奨学金返済が11年目に入り、私が感じてきたことです。
返済残高は着実に減っていますが、奨学金への思い、重みは増えているように思うのです。

在学中にもっとできることはなかったのか
バイト代を貯めておくなど、貯蓄や節約をもっと意識するべき。遊んではいけないのではなくて、お金の使い方を考える。お金は使うのは簡単だが、稼いで貯めるのは本当に大変なこと。就職が決まらなくても返済は始まるのだという強い危機感を持って。

少しでも早く返せる努力を
余裕があればの話だが、できるなら繰り上げ返済をするように。利息分が戻り、何より借金という負担から解放されるのだから。20年の間、いつ何があるかわからないし、何があっても返済は待ってくれない。できる限り早く返せるように頑張ってほしい。

自分以外の誰かが返済を負担する可能性がある
よほどのことがない限り、返済途中に結婚する可能性があるということ。結婚すればあなた一人の借金ではなくなる。奨学金を返済していることをパートナーにきちんと話し、理解・協力してもらはなくてはならない。私は農家の嫁になってからはお給料というものがなくなったので、旦那さんのお給料で返済してもらっている。毎月2万くらい自分で働いて返せると思っていた私にとって一番の反省点かもしれない。

まとめ

奨学金制度についてはいろいろな考え方がありますが、奨学金を借りることが悪いという話ではありません。この制度がなければ私は大学に行くことができなかったのですから。

17歳の私にこれだけのことを言っても、今私が伝えたいこと、その思いの全てを伝えることはできないと思います。それほど「奨学金は自分の借金であり、自分で返済するものだという自覚」を持たせることは難しいことだと思います。
ただ、借りた人の人生に長く影響することなので、ぜひ慎重に考え、納得してから決断してほしい思うのです。

マメ子は思ふ。
「奨学金を借りなかったとしても17歳の時に考えなくてはいけないことがたくさんあったな」

そして、父親の口癖を今やっと理解できたような気がします。
「子供には財産を残してあげられないが、教育という財産を残したい」
両親が働いた大事なお金で大学に行かせてもらっていたのだということを改めて感謝しなければいけませんね。

また書きますね。

マメ子

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この記事を書いた人

マメ子

マメ子

WEB関係の仕事を経て、現在は宮城で米農家の嫁として義父母と同居中。 家事や農業に奮闘するアラサー。 毎日の生活の中で感じたことを「マメ子は思ふ」のフレーズとともに自分の言葉でありのままに綴ります。

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