家族が行方不明になった時にするべきこと
家族が行方不明になってしまいました。
こんなことは初めてで、混乱しています。
探し方もまったく見当がつかず、どうしてよいかわかりません。
家族が行方不明になった時には、まずどうすればよいのでしょうか。
ご不安なお気持ち、お察しいたします。
まずは慌てず、警察への捜索願の提出を検討しましょう。
大人の家出の場合、何かメッセージを残していないか、原因となるようなトラブルはなかったか、ということを、友人・知り合いにも広く聞き取りを行って確認しましょう。
家族の年齢等により対応は異なる
姿が見えなくなったご家族はどういった方でしょうか。
- 幼少の子ども
- 高齢者
- 思春期のご子息
- 成人したご子息
- 配偶者・パートナー
まず、幼少期の子どもの行方不明は、いうまでもなく重大問題です。
すぐに警察に連絡する必要があります。
警察は、子どもの行方不明は事件の存在を見据え捜索体制を敷きます。
高齢者の場合は、認知症の有無が問題となります。
いわゆる「徘徊」の傾向があり、普段はその日のうちに家に帰っていたものが、数日帰らないというときには事故の可能性があるため、すぐに警察に相談しましょう。
意思が感じられる家出は、動機が重要
思春期の家出は、もちろん事件に巻き込まれた可能性は否定できませんし、未成年者ですから警察も比較的積極的な捜査を行います。
しかし、自我の目覚め、反抗心・独立心で家出という行動をすることは成長過程でよくあることです。
成人者の場合は、借金や男女関係のもつれといった、何か明確な理由があって自分の意思で家を出た可能性が高いといえます。
思春期、成人の場合、置き手紙等でなんらかのメッセージを残している場合もあります。
また、比較的計画的な家出であることが多く、友人・知人や同僚などが重要な情報を提供してくれることがあります。
特に成人者の場合、警察に捜索願を出すことは無駄ではありませんが、事件性がないと積極的に動いてくれません。
自分で探すことが必要となります。
しかし、理由があって家を出た場合、少なくとも「今は帰りたくない」という心境があるということです。
居場所を早く特定したいという気持ちもわかりますが、「待つ」という姿勢も大切です。