家庭内別居、このまま続けますか?
浮気している夫のことが許せません。
顔を見るのも嫌なので別居したいと思っています。
でも、家を出るわけにもいかず、とりあえずは寝室だけ別にすることから始めました。
一番心配しているのが、子どもへの影響です。
子どもの前でだけは夫と話すようにはしているのですが・・・私はどうしたらいいのでしょうか。
まずは、あなたがご主人に対してどう考えているのかをよく整理しましょう。
単に顔を合わせたくないのか、一緒に暮らすことが嫌なのか。
家庭内であれ、家を分けるのであれ、別居したことで元通りの幸せな夫婦に戻れた、という話は実はとても少ないのです。
もしあなたにご主人との関係を元通りにするつもりがないのであれば、別居状態を長く続けるのは得策ではありません。
家庭内別居はあなたが損をする
ご主人の浮気が発覚した場合、慰謝料の請求も念頭においておきたいところです。
しかし、家庭内別居の場合、慰謝料請求において不利になってしまうことがあります。
ご主人の浮気(不倫相手との継続的な肉体関係)を「不貞行為」と言いますが、家庭内別居をしている=不貞行為を容認している、と解釈されてしまう可能性があるためです。
夫婦関係がすでに破綻していると見なされ、慰謝料の請求が難しくなります。
隠しても、子どもは察してしまう
子どもは感受性が豊かなものです。
「子どもの前では夫婦の会話がある」ということですが、不穏な空気を必ず感じているでしょう。
離婚と家庭内別居、どちらが良い悪いとは一概に言えませんが、家庭内別居の経験者たちの多くは「早く離婚すればいいと思っていた」「いつも無理に話をしているのが嫌だった」と述べており、母子ともに精神的な負担が大きいことがうかがえます。
完全に修復を諦める必要はない
このように、家庭内別居を長い間続けることはさまざまな面から見ても良い状態とは言えません。
離婚を考えることが取りうる手段のひとつでしょう。
しかし、もう一度立ち止まってよく考えてみてください。
本当に今回の件は許せないのでしょうか。
ご主人としっかり話をして、ふたりの今後の関係を新たに作っていく道もまだ残されています。
浮気をされて感情が高ぶってしまうのはよく分かりますが、もう一度心を落ち着けて考えてみてください。
まず「自分はこれからどうしたいか」と自分に問うこと。
そして、答えは必ず出さなければならない、という覚悟を決める勇気が必要です。