アドレスで人探しはできる?
パソコンやスマホの普及に伴い、人探しの相談において最近多くなっているのが「メールアドレスだけしかわからない人を探したい」という事例です。
メールアドレスがわかっているのなら、直接メールでコンタクトを取って聞いてみるという方法もとれるわけですが、なんらかの事情でそのようなことができないものである場合、人探しの材料となるのでしょうか。
アドレスから直接居場所はわからない
メールアドレスを知っていれば、その人とのつながりが保つことができている、ということになりますので、人探しでは大きな手がかりとなります。
しかし、アドレスから直接本人の居場所を調べることはほぼ不可能です。
刑事事件の捜査でもない限り、アドレスを管理するプロバイダや携帯電話会社は、情報を開示することはありません。
民事事件でも弁護士会の照会によって契約者の情報を開示することがありますが、要件が厳しく制限されています。
種類により住所等との結びつきに差
一口にメールアドレスといっても種類があります。
携帯電話会社、プロバイダが割り当てたアドレス、独自ドメインによるアドレス、ヤフーメールやGmailなどのWEBメール等です。
携帯やプロバイダのアドレスは、個人情報を元に契約しています。
一方WEBメールは登録にほとんど個人情報の提供は必要ありません。
個人情報と直接的に結びついているのは前者2つということになります。
また、独自ドメインであれば事業と結びついていることが多いため、探す方法が広がります。
WEBメールにも強みがある
そのメールがメインで使っているものであったのか、サブで使っているものかということも重要です。
WEBメールは、数回使うためだけに設定した「捨てアカウント」の可能性もあります。
仮にそのアドレスにメールを送っても読まれていないことも意外に多いものです。
しかしWEBメールにも強みはあります。
WEBメールは、ネットオークションやSNSなどほかのサービスと関連付けられていることが多いことです。ネットの情報をたどると、ある程度その人のことがわかることもあります。
このように、メールアドレスの種類と質によって人探しの手掛かりとしての力は大きく変わるということを覚えておきましょう。