テイルズ オブ 結婚式~「メンドクサイ」を貫き通すRPG

6月といえば「ジューンブライド」ですね。というわけで今日は結婚式の話を。

わたし達は今年の2月13日に入籍しました。旦那の誕生日です。結婚記念日と旦那の誕生日と、翌日はバレンタインデーなのでついでにそれも併せて3つのイベントがティラミス(←旦那の大好物)1個で済むなんて、家計にエコでいいですね。

そして式は7月14日、こちらはわたしの誕生日。

この時点で既に「ジューンブライド」無関係になりましたが続けます。
ついでにタイトルは『テイルズ オブ ヴェスペリア~「正義」を貫き通すRPG』をパクりましたが内容は無関係です。

日にちを決めたら向こうから勝手にチャペルが来てくれると思ってた

さて、予定日まで1ヶ月を切りましたが、いまだに何一つアクションを起こしておりません。見事に両手ブラリのNO PLAN。当人たち(というか自分)のやる気の無さがうかがえます。
だってメンドクサイんだもの!

どんなに小さな規模でも式場手配や衣裳選びなど、最低限の準備や手数というのは必ずあります。それら全てをブライダルサロンに丸投げしたとしても、何度かの打ち合わせは必要になるでしょう。なにより、通常なら最短でも3ヶ月くらい掛けて進める(と「ゼクシィ」さんが言ってた)ものが1ヶ月弱でできるわけがありません。

写真のみなら可能な気がしないでもないのですが、ジューンブライドに浮かれた6月の真っ只中にこんな飛び込み同然の予約、サロン各社だって困るに決まってます。さて、どうするか…。

ぷち。←何かが切れた音

決めた。

結婚式やめよう! 
来月は純粋にわたしの誕生日だけ祝ってもらおう!

というわけで、さっそく帰ってきた旦那に提案してみました。

シ「旦那たん、結婚式なんだけど、中止というのはどうだろうか!」
旦「…またメンドクサイ発動か? メンドくさくなったのか!?」

頭をムギューと鷲掴みにされました。痛いです痛いです。

誰がために鐘は鳴る-考えれば考えるほど鐘が遠のく3つの「ゼロ」

これからの人生を共に歩むという誓いを立てる、神聖なイベントを棒に振るからには、それなりの理由が必要です、「メンドクサイ」以外で。こじつけ考えてみました。

ウェディングドレス願望がゼロ

結婚式の華といえばやはり花嫁衣裳。一生に一度(二度三度の場合もありますが)の晴れ姿です。なので、この件に関しては何度も念を押されました。怖いくらいに優しく諭すので、自分が実は不治の病で近々死ぬんじゃないかと思ったほどです。

ありがとう、旦那さま。だけどわたし、これっぽっちも執着ないんです。
もう2回着たから!(幕張メッセやビッグサイトでやってる系のイベントで)

もちろんコスプレ(←小声)と本物が等価値とは思いませんが、十余年も浸かっているとすっかり変身願望みたいなものが枯渇してしまうというか、衣裳なんてどうでもよくなるというか。
むしろ重いし歩きづらいし。おまけに、死ぬほど似合わなかったし。

でもね、旦那が「お前の花嫁姿が見たいんだよ!」というなら話は別です。

シ「旦那たん、わたしのウェディングドレス姿見たい?」
旦「いや、それはどうでもいい」(←即答)

少しは悩むフリくらいして下さい。

両家の両親の関心がゼロ

旦那には5つ上(&わたしの2つ下)のお義兄さんがいます。そのお義兄さんが結婚した時に、それはそれは派手な式をやらかしたらしく。そんな「スター・ウォーズ婚」(参列した旦那が命名。大体想像できた/笑)に、お義母さんはちょっと結婚式がお腹いっぱいになってしまったようで、旦那には薄味のものを日頃から求めていたようです。
薄味どころか「しない」と告げたらさすがに反対されるでしょうか。旦那、早速実家へコール。

旦「もしもし、オカンですか? 俺。(中略)そういうわけで式しないことを検討中なんだけど…え? マジで。オトンも!?…わかった…うん、はい、じゃぁまた(ガチャン)」
シ「で、なんと?」
旦「なんか安心された。礼まで言われたんだけど」

ある意味親不孝にも思える行為に、まさかのありがとう。お義兄さん(ちなみにまだ未対面)たちが、一体どれだけバブリーなショーをされたのか、逆に見たかったです。

あとはわたしの父。「花嫁の父」ですよ。これはハードルが高いはず。

父の膝に乗っている頃から「ユキは絶対お嫁さんにやらない」と妄想しては泣いていたそうですし、社会に出てからは「花嫁姿はまだですか?」と、無駄にソワソワしていたのを覚えています。三十路を超えてからは「うちの娘はもしかしたら一生独身かもしれない」と勝手に焦り始め、四十路になるとその件に関しては貝のように口を閉ざすように。

そんな典型的な「娘の父」です。世の、娘をもつお父さん方、心当たりはありませんか?
旦那と揃って実家へ赴き、わたし達の意思を両親に告げたところ。

母「式? やるんだっけ?」
さすが母。人の話を こ れ っ ぽ っ ち も 聞 い て ま せ ん 。
そして肝心の父なのですが…。

父「家を空けてこの子(←実家の愛犬)一人ぼっちにするのイヤだからいいよ」

まさかの「娘より犬」。

でもホラ、強がりかもしれないじゃないですか。蝶よ花よと、時には厳しく、半世紀近く手塩にかけてきた(?)娘ですよ。内心では…ってこともある、多分。一応、念は押すべきです。

シ「ホントにやらないんだよ? バージンロード歩けないよ? いいの?」
あれ? 何かわたしの方が必死じゃない? なんで? この展開おかしくない?
父「今のユキと歩いても、親子というより夫婦に見えそうだからヤダ

え? ナニソレ。いくらなんでもナイから、そんな風に見えた人にはもれなく眼科勧めるから。
というか、最後にさりげなく「ヤダ」って拒否されているあたり、アッサリ問題解決とはいえ納得できません。どなたか、振り上げかけた心の拳を下ろす方法を教えて下さい。

身内以外に呼べる知人がゼロ

わたし達はいわゆる「趣味婚」です。旦那の知人はわたしの知人、逆も然り。そして、敢えてこちらから結婚の報告はしないというルールがあります。特に意味はありません。
強いて言えば、聞かれてもいないことをわざわざ申告する必要がない、ということ。ゲーセンの住人(自分たち含む)にとっては、人のプライベートなんてどうでもいいことなのです。

それ以外、つまり旦那とわたしそれぞれ個人的に付き合っている友人関係はといえば、これが清々しいまでに皆無。仕事辞めてからずっと引きこもっていたわたしはさておき、旦那…もワカル気がします(笑)。この辺は過去記事「干物の旦那様 ※ラブ要素ゼロでお送りします」に彼の人となりを記してあります(ゲーセン云々に関しても)ので、酔狂な方がいらっしゃれば是非。

そんなわけで正式に「結婚式の中止」を謹んでご報告申し上げます(キリッ

それでも一応最初は少しでもやる気があったので、全く後悔がないかといえばキッパリ「無い」とは言い切れませんが、よく考えたら結婚指輪の発注もついこの間したばかりで余裕で間に合わないし(彫り物くらい1ヶ月くらいで済むと思ったのに2ヶ月とかマジですか)、めでたく両家の両親にも快諾してもらえて結果オーライということで。

気が変わり、やっぱり式をやろうということになったら今回のことを教訓に早めに動きたいと思います。「新婚さんいらっしゃい」では3年以内は新婚だし。※ない

これが、これからご結婚される皆さんの反面教師的な読み物になりますように。

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