新世紀ケンカゲリヲン(序・破・Qまとめてお送りします)
差出人がよくわからないでっかいダンボール届いた。何も頼んだ覚えないのだが、昔観た映画で、トップレスのパツキンねーちゃんがバリッと箱から飛び出し踊り出すシーンを思い出して、あれを期待している。 pic.twitter.com/xi7dBRSH9q
— シーナユキ(椎名由樹) (@yuki_sheena) 2014, 9月 3
…などといつも通りバカを振りまいていた陰で、実は静かに旦那と喧嘩をしておりました。結婚してから半年ちょいで初のファイトです。
といっても、マウンティングポジション獲り合って上からガスガス殴り殴られたりとか、口汚い罵詈雑言の暴投合戦といったワカリ易い類のものではなく、ひたすら無視&無言の精神攻撃耐久レース7日間。いきなり難易度高いんですけど。
結婚するまでは、週に1回会う以外、お互い一切メールも電話もしない徹底放置主義だったので、喧嘩しても次の週には空白時間効果で引きずることもありませんでしたが(もしくはガチで忘れてる)今は違います。毎日帰ってくるし、帰ったら居る。そして冷戦ファイッ!これが1週間…なんの修行だ。
結論からいえば、旦那が謝ってくれた形で7日間戦争は収束しました。今回はその顛末と、実際にケンカしてみて感じたコトをまとめたいと思います。なるだけ簡潔…に?(←自信ない)
序:わかっちゃいたけど…ケンカの発端はホントにしょーもない事で
この主張もいい加減、我ながら鬱陶しくなってきましたが、わたしは「かおもじん」が大好きです。このブログの至る処に仕込んでいるアレです。サブリミナル効果でレッツ洗脳!なんて狙ってません。狙ってないってば。
で、旦那もこのコ達が好きなんですね。わたしが引きずり込んだんですけどね。お互い相手の持ってる「かおもじん」(以下“子ども達”など)目当てで結婚したようなものです(この辺の話はこちらでネチネチ書いています)。23時前には旦那が就寝するのですが、気が付いたら何匹か連れて枕元に侍らせて寝ているくらいです。
このコたちが今回の冷戦のトリガーになりました。
いつぞやの晩御飯の後。お腹が満たされ眠くなった旦那は、
言いつけ通り、指定の時間に起こしに行きました。なかなか起きません。仕方ないので、枕元に転がってたコを使って「旦那タン、起きて、時間なのー起きてー」と裏声で(←キモイ)呼びかけました。次の瞬間。
(バシッ)
宙を舞う可愛い一対の(´・ω・`)と(`・ω・´)。咄嗟にキャッチしましたが、一瞬何が起こったのかわかりませんでした。そして、ものすごく不機嫌そうにわたしを押しやり部屋を出て行く旦那。そのまま風呂へ直行したらしく、遠くから水音が聞こえます。
わたし、ぐるぐる。
…は?ナニ今の?ナニあれ?寝ぼけてんの?っつか、今何した?何してくれちゃってんのコルァ!!!
「殺意の波動」に目覚めそうになるわたしの図(←蛭子さんも唸るガッカリ画力)
叩かれた子ども達を抱きながら、憤怒の炎に身を焦がし、ぐるぐるしているうちに旦那がパン一で戻ってきました。何か言いたげなこちらには一瞥もくれず、机上の薬を取りながらコップを探しています。いつも
というからそうしているのですが、やはり寝ぼけているのでしょうか。「冷蔵庫に入ってるよ」
と後ろから声を掛けました。寝ぼけてるなら仕方ないよね、許さないけど。
破:「水ザバー!」は開戦の合図!もう水には流せない
さて、この後の旦那の行動を、わたしの目線でご覧下さい。どう思いますか?
①冷蔵庫に向かう⇒②そのままキッチンへ⇒③せっかく冷やした水をザバー!と捨ておった⇒④水汲み直して薬飲む⇒⑤空きコップそこらに放置してこちらへズカズカ⇒⑥と思ったらスルーして寝室直行⇒⑦の捨てゼリフ(小声)とともにピシャリ。
何じゃそりゃぁぁあぁぁ!!
と、わたしは思いました。一気に血液が沸騰してサードアイが開眼して、この世の全てを焼き尽くしてしまうのではないかと思いました。水ザバー!って、どう見ても完全に悪意じゃないか。
もう絵を描くのはやめようかと思います。なにこれ酷い、カッパにしか見えない。
ひとりになったリビングで、ホントは休肝日だったのですが焼酎水割り一杯をぐいーっと飲み干しひと息。一日のやりとりをフィードバックしながら、旦那の非と自分の非を天秤に掛け、出した結論は「理不尽である」と。屈する理由は何もない。よろしい、ならば戦争だ!
(「戦争」を“クリーク”と読んだ方は、本棚に「ヘルシング」がありますね、わかります)
とはいえ、基本的に摩擦を嫌う性分なもので、こちらから攻めたりor責めたり、騒ぎ立てるのは苦手な当方。よって、具体的な戦略としては「沈黙」という、非常に地味ですがエネルギーを使わずに自分の意思を体現する手段を選びました。ケンカって消耗するしメンドクサイよね(結局ソレか)。
翌日より。
案の定、シカト・無言・沈黙の日々が始まりました。帰ってきても「ただいま」すら言わない旦那。「いただきます」「ごちそうさま」無しで夕飯を流す旦那。「おやすみ」もなく乱暴に寝室のドアを閉める旦那。わたしは一応言う(挨拶は会話のうちに入らないと思ってる)のにクッソ腹立つ。でもよく考えたらこれって、いつもゲーセンで同じゲームをウンと離れた筐体に分かれて、一言も口を利かずに何時間もやっているのに似てる…と思ったらあまり腹も立たなくなってきました。ナイス発想の転換。
でも「水ザバー!」はやっぱ腹立つわ。
Q:冷戦終結━━━「そっちかよ!」だった、わたしが踏んだ“地雷”
よく6日も続いたものです。が、全く変化がなかったわけではありません。
まずわたしですが、一度「ゲーセンと同じ」と思い込んだら一気に楽になり、翌日からすっかりこの環境に順応してしまいました。旦那の挨拶がなかろうと目を合わせなかろうと、ゲームに煮えてる状態だと思えば何の反応もないのが道理、とすら思えてくる。めでたい頭でよかった!
そして旦那ですが、3日目から「水ザバー!」をやめ、普通に冷蔵庫に用意した水で薬を服用するようになりました。もしかしたら「冷た過ぎるのはダメ」的な医師の指示が増えていたり、虫歯が沁みるのではないか、などと考え始めてたのですがやっぱり嫌がらせだったんかいコラ。
さらには寝室のドアの締め方が静かになり、5日目にはでっかい子どもが一匹消えておりました。
と久しぶりに旦那の声が聞けました。向こうも何かいろいろ思うところがあったのでしょう。そして、同日、旦那が寝室に入った後にはさりげなく、
どんな姿勢でも柔らかフィット、「添い寝したいかおもじんNo.1」のショボティー君(左)
6日目。
と、帰ってくるなりキャラ崩壊。“ぬ”って何。フランス語風?
ともかく終戦にあたり、理由くらいは聞いておかなくてはなりません。返ってきた答えは
とのこと。え?ソコから?何ソレ?それで「水ザバー!」?マジで?
そう言いながら頭をグリグリ撫でて?くれました。「うん、こっちも嫌な思いさせてごめんぬ、もうしないぬ、これからフツーに起こすぬ、ごめんぬ」(←合わせた)と返したものの…。
旦那の地雷ポイント、ムズカシイ!/(^o^)\
まとめ・スカッとした夫婦ゲンカをしたいならどうするべきか
これからも多分、ワケのわからない事や些細な事でわたし達はケンカをするんだろうと思います。そこで、ふと頭をよぎるのが夏目漱石の「草枕」の冒頭文。
「智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。」
このあと「兎角に人の世は住みにくい。」と続くのですがこれはさておきます。
意味をざっくり解釈すると「理論で固め理屈で動けば敵を作り、情にほだされれば自分も飲み込まれ、意地を通せば息苦しい」ってところでしょうか。最後はまんまですが(笑)。これを夫婦ゲンカに当て嵌めてみてはどうでしょう。
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「智に~」⇒理詰めで屈服させようとしても、後後のしこりになる。
「情に~」⇒相手ばかり思ってると、卑屈になったり歪な上下関係が生まれる。
「意地を~」⇒今回のわたし達。返せわたしの7日間。
となります。思いついたままで「草枕」まで引っ張り出して恐縮ですが、これを避けて、あとは相手の性質や相性で仲良くケンカすればいいのではないでしょうか。初回からやらかした立場から言えたものではありませんが。
でもね、言い訳くさいけどね、ウチの旦那は「どうして?」と聞いて即答をくれるひとじゃありませんので、こっちも深く考えず「目には目を」的に対応したらこんなに長くなってしまったワケで。かつ、セカンドファイトを迎えた時に、今回と違う善い対策があるかといえば思いつかないんですよね。
困ったぬ(;゚Д゚)y-~~ ←気に入ったっぽい
一番は「気軽にケンカしない」ってことで、今回はこの辺で。