離婚しない場合の慰謝料相場

夫の浮気が発覚し、ショックを受けています・・・。

私の心は傷つけられましたが、子どものことを考えると離婚はできません。

なんとか夫婦関係を維持していくつもりです。

ですが、このまま何もなかったように元の生活には戻れません。
けじめとして、夫には慰謝料を請求したいと思います。

そこで聞きたいのですが、浮気されたけど離婚に至らない場合、夫に請求できる慰謝料の相場はいくらくらいになるのでしょうか?

一般的には、浮気された後、離婚に至るケースのほうが、離婚しない場合に比べて「より精神的な苦痛が大きかった」とみなされます。

そのため、離婚しない場合のほうが、離婚に至る場合よりももらうことのできる慰謝料の額は少なくなる傾向にあります。

「離婚しない」慰謝料相場は50~200万円

浮気による慰謝料の相場はだいたい50~300万円前後です。

離婚に至らない場合では、精神的苦痛が少なく見積もられる分上限額が少し減り、およそ50~200万円くらいが慰謝料請求の相場となります。

離婚せず、夫から20万円の慰謝料

例として、結婚6年目で旦那様に浮気された女性が慰謝料を獲得したケースをご紹介したいと思います。

Rさん(20代、子どもあり)
原因:約1年間、夫が浮気相手と交際。

夫、浮気相手ともに親しくしていたことは認めたものの、肉体関係は否定。
法的に有効な不貞行為の証拠はなし。
慰謝料:夫から20万円、浮気相手には請求せず

このケースでは、確たる浮気の証拠がなかったこともあり裁判には至らず、協議で決着がついています。

浮気相手には慰謝料を請求せず、旦那様だけに請求したことから相場よりも低い金額となっています。

慰謝料は、「自分だけの固有の財産」

夫婦は財産も家計も共有しているので、「離婚しないなら慰謝料を請求しても意味がない」と考え、配偶者には慰謝料を請求しない人もいます。

しかし、夫婦が持っているのは、婚姻中に協力して手に入れた「共有財産」だけではありません。

婚姻前から持っていた財産や、婚姻中に自分ひとりの名義で手に入れた「特有財産」というものもあるのです。

配偶者からもらう慰謝料は、この「特有財産」になります。

どう使うかは自由に決めることができるので、旦那様への慰謝料請求は決して意味のないことではありません。

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