父子家庭になる覚悟
妻に浮気され、離婚を考えています。
もし自分一人なら迷うことはないのですが、まだ幼い子どもがいるので、別れた後の生活が心配です。
家庭を顧みない母親に子どもを任せることはできませんし、経済的なことも考えて子どもは私が育てることに決めました。
しかし、父子家庭としてうまくやっていけるのか不安です。
父親だけでもうまく子育てができるのでしょうか?
また、母子家庭のようになにか父子家庭への行政からの支援はありますか?
男性であろうと女性であろうと、親一人で子どもを育てる苦労は変わりません。
従来は母子家庭への支援に比べて遅れがちだった父子家庭への支援ですが、現在では少しずつ広がりを見せています。
父子家庭も支援は受けられるが、あと一歩
2013年3月から「母子家庭の母及び父子家庭の父の就業の支援に関する特別措置法」が施行されました。
この法律では、父子家庭も「ひとり親家庭」として、母子家庭と区別なく支援の充実を図っていくべきことが明記されています。
ですが、行政からの支援の多くは就業支援や自立支援といった家計のサポートを重視しています。
一般的に、父子家庭では家計のサポートよりも子育てのサポートを望んでいる人が多い傾向にあります。
父子家庭だからといって支援が受けられないということはありませんが、実施されている支援策と、支援される側のニーズにはまだギャップがあるというのが現状です。
父子家庭でも「児童扶養手当」を受けられる
ひとり親家庭を支援するため、地方自治体から支給される「児童扶養手当」ですが、長く父子家庭では支給が受けられない状況が続いてきました。
2010年8月に児童扶養手当法が改正され、現在ではシングルファザーでも問題なく児童扶養手当を受けとることができます。
子育ての相談なら母子自立支援員に
シングルファザーになって、子育てに悩んでいる方は少なくありません。
父子家庭の数はそう多くはないので、相談相手を見つけることが難しいのです。そんな時は、各地の福祉事務所にいる「母子自立支援員」を頼りましょう。
子育ての相談に乗ってくれるだけでなく、忙しい時には一時的に子どもの世話を任せることもできます。
また、「Fathering=父親であることを楽しもう」と言う視点から積極的に父子家庭支援を行っている父子家庭支援|NPO法人ファザーリング・ジャパンがあります。
父子家庭になったからと言って、自信を無くしてはいけません。
父親でしかできないことが沢山あります。
明るく前向きに捉えて今後のことをしっかり計画して行きましょう。