無言電話は犯罪になりますか?
最近、無言電話が頻繁にかかってきます。
女の一人暮らしなので、怖いし、とても迷惑です。
番号非通知なので相手もわかりませんし、何とかして早く止めさせたいと思っています。
犯罪として摘発してはどうか、という選択肢を思いついたのですが、無言電話は犯罪になりますか?
無言電話だけではなく、いきなりわいせつな言葉を投げかけたり、一方的にぶつぶつと何を言っているかわからない内容を話し続けるなど、お互いの顔が見えない電話での嫌がらせは、とても迷惑なものです。
このような電話は、たいてい番号非通知でかかってきますので、相手の心当たりがない場合は、対処に困りますね。
しかし、無言電話などの「迷惑電話」そのものは、犯罪にはなりません。
以下、詳しく説明します。
無言電話を犯罪として摘発するための法律や条例
「迷惑電話」そのものを規制する法律はありませんが、それにより迷惑を被ったり、なにか被害が出た場合は、既存の法律により罰せられることとなります。
「迷惑防止条例」や「ストーカー規制法」の適用、また不安のあまりうつ状態になった場合には「傷害罪」、無言電話が繰り返されることに恐怖を覚えた場合は「脅迫罪」の要件をみたす場合もあります。
たとえ相手が番号非通知でかけてきたとしても、電話会社ではその番号がわかります。
警察からの要請であれば、その番号を開示してもらえますので、相手をつきとめてもらいましょう。
警察に行く際には証拠を揃えましょう
しかし、ただ「無言電話がかかってくる」と訴えるだけでは、警察でもなかなか取り合ってもらえません。
警察に行く際には、少なくとも「いつごろから」「どれぐらいの頻度でかかってくるか」の記録や電話の内容を録音したもの、さらに迷惑電話により被害を受けている場合、それを証明するもの(たとえば、うつ状態になっている場合には医師の診断書など)を揃えるとよいでしょう。
現在、各電話会社では、迷惑電話を撃退するサービスが行われています。
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いたずら電話・無言電話・間違い電話など迷惑電話でお困りの方へ
固定電話では有料になりますが、番号非通知でかかってきた電話をつながないようにしたり、番号を通知してかけなおすように促したりすることができます。
携帯電話の場合にも、番号非通知の場合には着信しないという機能が備えられていますので、お使いの電話会社に問い合わせてみるとよいでしょう。