ストーカーから送られてくるメールへの対策
ストーカーから送られてくるメールがしつこくて困っています。
送ってこないように注意したり、無視しても、一向にやめてくれる気配がありません。
何か対策をとることはできますか?
ストーカーに「やめてほしい」と言っても、ストーカーには通じません。
迷惑がっていることを逆に喜んでいる可能性もありますし、「本当はやめてほしくないくせに嘘を言っている」と自分に都合よく考えてしまっている可能性もあります。
「無視してもメールが来る」ということであっても、メールには反応しないことが一番です。以下、ご自身でできる対策を講じていきましょう。
被害がメールだけなら迷惑メール対策を
被害がメールだけであれば、着信拒否をしたり、電話会社の迷惑メール対策サービスを利用することで、ストーカーからのメールをシャットアウトすることができます。
ただし、これは「あくまでも、被害がメールだけの場合」に有効です。
この行為に対して逆上するような相手ならやめておいたほうがいいでしょう。
また、アドレスを変えるのも一つの方法ですが、ストーカーと共通の友人がいる場合は注意が必要です。
友人から上手く聞き出されてしまう可能性もあります。
そうなると同じことの繰り返しになってしまいますので、「アドレスを変えれば解決する」とは考えないほうがよいでしょう。
被害届を出すなら相手からのメールは残しておく
メールの完全なシャットアウトは危険だと考えられる相手であれば、メールは受信できる状態にします。
どんな内容であっても、返信は絶対にしないでください。
今後、別の被害に発展する可能性も考え、相手からのメールは必ず保存しておきましょう。
ストーカー行為の証拠の1つとして十分に成立するものですし、どれだけの期間、どれだけの頻度でメールをしてくるのかも重要な情報となります。
ストーカー規制法にメールのつきまといがある
2013年7月にストーカー規制法が改正され、その際にメールのつきまといも犯罪行為にあたるようになりました。
改正されたストーカー規制法についてはこちらのサイトをご覧下さい。
⇒プロが解説!ここがポイント・改正ストーカー規制法&ストーカー対処法
それまでは待ち伏せや家に押しかけるなどでないと難しかったのですが、しつこいメールもつきまといの行為に追加されたのです。
禁止命令が出た後でもストーカー行為を続けるようなら、罰則規定に基づいて罰することができます。
「メールだけだから」と諦めず、まずは警察に相談するようにしましょう。