詐欺のこんな手口に注意!
離れて暮らしている母親がオレオレ詐欺のような電話を受けました。
幸い被害には遭いませんでしたが、ただ金を振り込めというのではなく、警察や弁護士を名乗る男も電話をかけてきたようです。
これも詐欺でしょうか?最近の詐欺の手口を知っておきたいです。
それは「劇場型」と言われる振り込め詐欺で、最近の手口の主流です。
犯人がシナリオを作り、息子さんが事故や事件に巻き込まれたと信じ込ませるために、複数の共犯者が次々に電話し、被害者に判断力を失わせ、金品を騙し取ろうとしていたのです。
「劇場型」はオレオレ詐欺の最終形態?
昔は、犯人が行き当たりばったりで他人の家に電話をかけ、泣きまねをしながら「オレだよ、オレ」と言っただけで、お金を振り込んでしまう被害者が多発しました。
しかし、その手口が広く知られるようになり、簡単には騙せなくなりました。
最近のオレオレ詐欺は非常に入念な準備とチームプレーで行われ、その手口が非常に巧みになっています。
「劇場型」は、いわばオレオレ詐欺の最終形態です。
たとえば、息子を騙る男が、「駅に仕事で集金した数百万円の小切手が入ったかばんを忘れた」とか、「交通事故を起こし、示談できないと逮捕されてしまう」とか、被害者が冷静さを失うような、それでいて誰の身にも降りかかるかもしれないトラブルを演出します。
さらに、その話に真実味を持たせるために、警察官や弁護士、あるいは会社の上司といった様々な人物が被害者に電話をして不安を煽るわけです。
オレオレ詐欺を超える新手の特殊詐欺
劇場型のオレオレ詐欺も知名度が上がり、成功しにくくなっているものと思われます。
しかし類似した詐欺の手口は、どんどん生み出されています。
ある事件では、警察署の生活安全課を名乗る人物から、「検挙したネット詐欺グループが持っていた銀行口座リストに、あなたの口座があった。
狙われる危険があるので至急口座変更して欲しい」という電話が入りました。
そして「口座の変更はこちらでやる。キャッシュカードを貸して欲しい」と言ってカードを奪い、お金を引き出してしまったのです。
犯人は実に話術が巧みで、被害者はまんまと騙されてしまいました。
この文を読んだ方は、同じ手口の詐欺に引っ掛かる確率は低いでしょう。
しかし新手の詐欺は次々に生み出されています。
ニュース、警察・役所の広報などで、新しい手口を調べ、ご両親に教えてあげてください。
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振り込め詐欺の新しい手口にご注意を