詐欺に遭っている本人の目を覚ます
33歳の娘が、お見合いパーティで知り合った相手にお金を貢いでいるようです。
娘の話を聞くと、相手は一応勤め人のようなのですが、デート費用などはすべて娘が持っているうえ、「親が病気でお金が足りない」などと言って、娘からお金を引き出しています。
もちろん一度も会わせてもらったことはなく、「仕事が忙しいから」と娘自身もあまり会えていないようです。
結婚詐欺を疑って何度か娘とも話をしたのですが、相手を信じきっているため、まったく聞き入れてくれません。
どうしたら「騙されている」という事実を受け入れてもらえるでしょうか?
それは心配ですね。
結婚詐欺にかかわらず、詐欺に遭っている人の心理状態というものは、いわば催眠術にかかっているようなもので、周りの人が反対すればするほどかたくなになっていきます。
本人が気付かないとやめさせることができません。
まわりの人ができることはあるでしょうか。
相手についての話をじっくり聞いてみましょう
娘さんから、相手についての話をじっくりと聞いてみましょう。
お母さまや姉妹など、同性の家族のほうが本人も話しやすいかもしれません。
彼のどこを好きになったのか、仕事関係の友人に紹介してもらったことがあるか、親が病気というならお見舞いに行ったことがあるか、などについて、けっして相手の男性を否定せずに落ち着いて話をしてみましょう。
そのうち本人が矛盾に気付くかもしれません。
本人は「疑って嫌われたらどうしよう」と思っていますので、信じようとしないかもしれませんが、少しでも疑問をもってもらえればよしとしましょう。
ゆるぎない証拠を突きつける方法も
探偵や調査会社に依頼して、「詐欺を働いている」というゆるぎない証拠を集めるのもひとつの方法です。
詐欺師は名前や職業を偽ってターゲットに近づいていることが多いので、まずは相手の素性を明らかにし、同時に複数の相手から金銭を貢がせている場合は他の女性と会っている現場を押さえます。
証拠があればご家族からの説得にも耳を貸してもらえるかもしれません。
「騙されていた」と本人が気付いたときの、精神的なダメージは相当なものです。
こういう時こそ、まわりの人の温かいサポートが大切です。
一日でも早く、娘さんが立ち直るための手助けをしてあげてください。
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