前の職場での勤怠を調査するには
新規採用を検討する際に、求職者の前職情報は重要な判断材料となります。
自社の事業と関連する経験があるのか、実務経験が何年あるのか、といったことは必ず確認する項目でしょう。
しかし、過去に会社に所属して働いていたことが分かっても、その会社での働き振りについての情報はほとんどありません。
勤怠が著しく悪く、遅刻や無断欠勤を繰り返していたということもあり、入社後のトラブルの種になりえます。
そのリスクを避けるために行うのが前職での「勤怠調査」です。
元勤務先への問い合わせには個人情報の壁
一般的に、勤怠調査は前職の会社への問い合わせによって行われています。
しかし、最近では、個人情報保護の観点から元社員の情報を提供してくれることは少なくなりました。
過去の在籍の有無くらいであれば、会話の内容から分かることも多いのですが、それ以上の情報が問い合わせによって読み取れることはまれです。
個人情報保護の観点で考えると、求職者本人に許可を得れば調査は可能ですが、相手の会社にとっては、辞めた社員には、もう関わりたくない、というのが本音です。
情報提供を拒否されれば、それ以上どうすることもできません。
まず、勤怠について自社で調べることには限界があり、詳細なデータを得ることは非常に困難であることを覚えておいてください。
探偵・興信所は聞き取り調査のプロ
ただ、聞き取り調査での会話で、言葉の端々にその元社員への印象が表れることはあります。
そこから、勤怠の状況等を読み取ることは不可能ではありません。
聞き取りは、勤怠調査においてやはり重要な位置を占めます。
より精度の高い勤怠調査を行いたい場合、探偵や興信所など、外部の調査機関に依頼するという方法もあります。
調査会社でも聞き取りの調査を行いますが、独自の情報網を持っているため、調査対象は広くなります。
また、聞き取りの技術についても洗練されており、自分で前職の会社に問い合わせるよりも有益な情報を得ることができます。
勤怠については、前職での状況がどうであろうと、新しく入った会社でしっかりしてもらえれば問題はないともいえます。
