探偵・興信所がおこなう企業調査
新しい取引先が信頼できるかどうか判断するため、探偵に企業調査を依頼することは広く行われています。
しかし、今まで探偵に依頼した経験がない人にとって、探偵の業務内容はわかりにくいもの。
探偵・興信所の企業調査ではどのようなことが行われるのでしょうか。
決算書等から会社の信用状態を調べる
取引先を調べる際最も気になるのが、支払い能力などの財務状況でしょう。
企業調査を得意とする探偵は、決算書の情報などから資金繰りの安全性を調査しています。
信用調査は会計やファイナンスに関する知識が必要になります。
探偵を選ぶ際は、同様の業務に実績のあるところを選びたいところです。
しかし、決算書は過去の成績を記録するもの。
信用調査に不可欠なものではあるのですが、情報は十分ではありません。
企業調査では、紙ベースの情報ではわからない情報も重要です。
探偵は、人の行動を調査する専門家
探偵の業務の特殊性は、「人」についての調査です。
人物調査により、対象企業が公表する表面的な情報だけではつかめない現状を明らかにします。
最も重要な人物は、もちろんその会社の代表です。
探偵は、役員の交友関係や経歴などを調査し、不審人物やライバル企業との関係があるか等を確かめることができます。
また、従業員の士気、取引先の評判など、会社経営に深く関係する人物の周辺も詳細に調べます。
会社の違法行為の有無、コンプライアンスの調査も
また、絶対に避けたいのが違法行為を行っている会社との取引です。
詐欺会社であれば、直接的な金銭的被害を受けることになりますし、法令に違反した業務を行っている会社と取引をすれば、自社の信用問題に発展することがあります。
違法行為の例としては、取引相手の扱う商品が不正な流通ルートで取得されている、知的所有権を侵害しているといったことが考えられます。
また、許可の必要な業務を無許可で行っていたり、産業廃棄物を不法投棄していたり、という例も多いようです。
対象会社のコンプライアンス体制を調べることが、自社を防衛することにもつながります。
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探偵の企業調査と社内調査とは何か
探偵の調査内容は定型化されたものではなく、依頼者が知りたいことに幅広く対応できるという特徴があります。
探偵・興信所に依頼する際は、対応できる業務について事前に聞き取りを行っておくことをおすすめします。