ライバル企業の調べ方
会社の業績は、自社の商品の質を高め、業務を効率化するだけで上がるものではありません。
業界の状況、他社の動きも大きな影響します。
既存事業の将来性、新規事業の成否を分析するには、ライバル企業の動向を知っておくことが必須です。
企業の動向を探る方法は限られる
ライバル企業の動向は、どうやって調べれば良いのでしょうか。
一番簡単な方法はインターネットですが、調べられることは限られています。
既存事業については顧客へのアピールが行われていますが、新規事業は秘密裏で進められるのがほとんどです。
もうひとつの方法は、公表されている決算書、IR情報を調べることです。
しかし、投資家へのアピールを考慮していない中小企業の財務、事業の公開情報は非常に少ないものです。
また公表されているのは、やはり過去の情報であり、今後の動きを読み取ることは難しいと考えたほうがよいでしょう。
信用調査会社は市場・業界調査のプロ
ここで検討対象となるのが、外部の調査会社を利用する方法です。
候補となるのはまず「帝国データバンク」や「東京商工リサーチ」の市場調査です。
これらの信用調査会社は、中小企業を含め数多くの会社の情報を定期的に更新しながら蓄積しています。
あなたの会社の同業他社の情報もすでに持っている可能性が高いでしょう。
たとえば、業界の中で売上がどのくらいの順位にあるのか、新商品開発の際に、ほかにどのような会社があり、シェアはどのくらいなのか、といった情報です。
産業スパイや引き抜きの調査を行うなら探偵
また、他社の動向で調査しなければならないことに、自社の技術や情報を盗み出すようなスパイ行為、幹部社員の引き抜き工作等の存在があります。
これらは事業そのものの業績を調べるだけでは明らかになりません。
このような行為を行う競合他社については、自社の社員が共同して行っていることも多いため、人物の素行調査の技術が必要です。
この場合は、探偵など、尾行や張り込みによって行動を監視する業務が力を発揮します。