ブラック企業を見分ける方法
就職の内定をもらった大学生です。
その就職先が俗にいわれる「ブラック企業」ではないかと心配になっています。
入社する前にブラック企業であるかどうかを見分ける方法はないでしょうか。
就職情報サイトに掲載されている内容や、その企業の自社サイトなどの内容、さらには、その企業に実際に行くなどして見分ける方法があります。
社員を「使い捨て」にするのがブラック企業
まず、ブラック企業とはどのような企業なのでしょうか。
一般的な定義では、低賃金で長時間労働を強いられ、残業手当はつかず、休日出勤も多く、大量採用と大量離職を繰り返している社員定着率のきわめて悪い企業のことをさします。
ただ、中小企業の場合はマンパワーに依存する部分が大きいため、残業が多く、社員の能力を最大限に発揮させる目的でノルマを設定することもあります。
それらについてまでブラックであると定義してしまうと、日本の企業のほとんどがそれにあてはまってしまいます。
ブラック企業であるか否かは、程度の問題でもあるのですが、企業に社員を育てて戦力にするといった方針がなく、使い捨ての感覚で採用をしている会社である、といって良いでしょう。
求人情報・自社サイトも判断材料となる
まず、見分けの基本として、求人情報を確認しましょう。
年間を通じてずっと求人を出し続けている会社は社員の定着率が悪いと考えていいでしょう。
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ブラック企業に就職しないためのコツ・見分け方まとめ
とくに、求人を続けているのに社員数が変わらないままの会社は、社員の入れ替わりが激しいものと判断できます。
また、社歴のわりに社員の平均年齢が若い会社は、中堅社員が育っていないものと想像できます。
給与面では、金額の幅が非常に大きく、最低の賃金が低い会社も要注意です。
そのくせ「○○円も夢ではない」といったあやふやな理想が書き連ねてあるといった特徴があります。
企業の自社サイトでも、会社の方針や社長の言葉などに、何かと精神論のような言葉が書かれているなどであれば要注意です。
会社に実際に行ってみることも重要
とはいえ、サイト等の情報だけではまだ不十分です。
可能であれば、実際に会社の事業所に出向いて、社内の状況を調べましょう。
業種にもよりますが、日曜日にその会社の様子を見に行くと多数の社員が出勤している、深夜に行くとやはり多数の社員が仕事をしている、なども見分けのポイントになります。