離婚後マンションの名義を夫から妻に変えられる?
夫の浮気が原因で離婚を決意しました。
夫名義でマンションを購入したのですが、離婚後は子供2人と自分で住むつもりです。もちろんローンはまだ残っています。
離婚するにあたり、名義は自分にしたいと考えていますが、できるかどうか教えてください。
名義は自分のものに変更することができます。
後にトラブルにならないためにも、不動産を取得した時には必ず名義変更をすべきです。
名義変更は必ずすべき
財産分与によってマンションを譲り受けた時には、名義変更を必ず行っておきましょう。
この名義変更のための手続きを所有権移転登記といいますが、この登記は離婚が成立した日以降に行うことができます。
もし口約束だけでマンションを譲り受け、名義変更がなされていなかったならば、ご主人の一存で勝手に売却することもできるからです。
そのような事態を防ぐためにも、必ず所有権移転登記は行いましょう。
また、所有権移転登記自体には期限は存在しませんが、財産分与の請求自体は離婚成立から2年が期限であることが定められています。
したがって、トラブル防止のためにも早い段階で手続きを行うことをお勧めいたします。
注意すべきこと
注意すべきは所有権移転登記には現在の名義人に印鑑証明書、固定資産評価証明書、権利証書の3点を用意する必要があり、そのためにはご主人に協力してもらわなくてはなりません。
ご主人と音信不通になってしまえば手続きをすることができなくなってしまうため、連絡が確実に取れるうちに手続きを完了させてください。
また、現在ローンが残っているとのことですが、この場合には借入先に所有権移転登記の承諾を得なければ借入の際の契約に違反することもあるので、併せて注意し、確認しておきましょう。
ちなみに、所有権が変わるにあたって債務者変更まで行うかどうかは、トラブル防止のためにもよく話し合って決めておきましょう。