住民票の除票で人探し
住民票に記載されている住所を訪ねても、目的の人を見つけることができないときはどうしたらいいのでしょうか?
通常は別の手がかりを元に捜索を続けることになりますが、転居から5年以内であれば「住民票の除票」から行き先が掴めるかもしれません。
住民票の移動情報が確認できる「除票」
別の住所に引っ越して住民票を移す場合、元の住民票は破棄されます。
ですが、すぐに破棄してしまったのでは、もし新しい住所登録に手違いがあったとき修正するのに手間がかかってしまいます。
そこで、「◯年◯月に◯◯という住所から移りました」という情報を記載して残しておくのが「住民票の除票」という文書です。
住民票の除票は新しい住所に住民票を移してから5年間前に渡って保管されます。
それを過ぎると自動的に破棄されてしまうため、後で確認することはできなくなってしまうのです。
住民票の除票に記載してあること
住民票の除票には以下のような情報が記載されています。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 世帯主の氏名、及びその人との続柄
- 戸籍
- 住民になった年月日
- 住所
- 転入年月日
- 届け出年月日
- 前住所
- 転出先住所
- 転出年月日
- 死亡年月日(死亡している場合)
1~10については住民票と同じです。
住民票の除票ではこれに加えて、11~13の項目が記載されています。
住民票の除票は住民票と同じ方法で入手可能
住民票の除票は、通常の住民票と同じ手続きで入手することができます。
本人、もしくは本人と同じ世帯に住んでいる人が身分証明書を持って市区町村役場を訪れれば窓口から発行してもらえます。
それ以外の人が代理人として受けとる場合は、委任状を用意する必要があります。
そのため、ごく身近な親族以外の人の住民票の除票を手に入れるのはかなり困難だと言えるでしょう。
「昔とった住民票の除票の写しが後で見つかった」というようなパターンでない限り、人探しに住民票の除票を利用することは難しいと言えます。
使える状況は限られますが、一応どのようなものなのか知っておいても損はないと思います。