離婚後に夫の不貞行為が発覚!慰謝料は取れますか?
夫が一方的に離婚届を持ち出してきて、喧嘩の末に勢いでサインをしてしまいました。
しかし後日、夫が浮気をして不貞行為に及んでいたことが発覚しました。
結婚していた当時は知らなかったのですが、慰謝料をもらいたいと思っています。
離婚後でも、結婚中の浮気を理由に慰謝料請求できるのか知りたいです。
結婚期間中から不貞行為に及んでいたことを証明する証拠を集めることができれば慰謝料請求が可能ですが、難しい場合が多いでしょう。
離婚後も慰謝料請求できるケース
奥様はすでに離婚届にサインをしてしまったとのことで、少し難しいケースです。
もしまだ離婚届にサインをしていなかったならば、婚姻関係が破綻しているとはみなされないため、ご主人の不貞行為を追及して慰謝料請求するまでスムーズに運ぶでしょう。
しかし、今回の事案ではすでにサインをした後で、ご主人が婚姻期間中から浮気をしていたらしいことが後になって発覚したとのことです。
婚姻期間中の不貞行為は法定離婚事由に該当し、慰謝料請求の対象にもなります。
したがって、そのことを示す確実な証拠をつかむことができれば、慰謝料請求は可能です。
現実的には厳しい
ただし、これは現実的に非常に難しいでしょう。
本来不貞行為を証明する場合、婚姻関係を保っている間に、配偶者が浮気相手とラブホテルに出入りする瞬間を写真で撮影するなどして証拠をつかむのが一般的ですが、相談者様の場合には今やもう離婚をしているため、現場を押さえることが証拠にならないからです。
唯一の希望はご主人がうっかり、婚姻期間中から肉体関係にあったと口を滑らせるくらいのものですが、現実的にこのような証言を求めるのはほぼ不可能でしょう。
もし証明することができれば200~300万円くらいの慰謝料を請求できる可能性も出てきますが、上述したように証拠をつかむこと自体が難しいため、諦めた方が賢明かもしれません。