釣書の内容を興信所で調べてもらう
年頃の娘さんをお持ちのご家庭には、親戚やご近所などの知り合いから縁談が持ち込まれることがあります。
また、職業上、新しい出会いの少ない人など、自ら結婚相談書を通じてお見合いをする場合もありますね。
お見合いでは通常、事前に「釣書」または「身上書」と呼ばれるものに「お見合い写真」を添えてお互いに交換しますので、ある程度相手のことを知った上で会うことができるというメリットがあります。
釣書にはどのような内容が書いてあるの?
釣書には、略歴やプロフィールを記載します。
本籍地、現住所、学歴、勤務先、資格、趣味、特技、健康状態、身長・体重、既往歴などを書くのが基本です。
手書きで便箋に記入するほうがよいでしょう。
また、書きたくないことはあえて記入せず、お見合いの席で問われた場合に答える形でもいいようです。
釣書の内容がすべて正しいとは限らない
さきほど申し上げた、「釣書には書きたくないことは書かなくていい」というのが、実は大きなポイントになります。
釣書は基本的に自己申告であり、中には嘘を書いてくる人もいます。
また、たとえばギャンブルが好きであるとか、離婚歴があり子どもの養育費を支払っている、また自営業の経営が傾きかけているなどという不都合があっても表には現れません。
人間、誰しも初対面の相手にはいいように見られたいものです。
あえて都合の悪いことを書く人はいませんね。
内容確認を興信所に依頼する人も少なくない
探偵や興信所に結婚前調査を依頼すると、まず「釣書に記入されていることは真実か」という確認をします。
さらに、交友関係や趣味・嗜好、実家の家族構成や経済状態、何かトラブルを抱えているようなことはないか、などを聞き込みや尾行などによって調査します。
お見合いは、今後の人生を左右する大切なイベントです。
たいていの場合はご両親からの依頼ですが、時にはお見合いをする当人が「釣書の内容を確認したい」と興信所に依頼するケースも少なくありません。
「仲人口」という言葉があります。
文字通り、仲人さんが縁談をまとめたいばかりに、双方に都合のいいことばかりを並べ立て、ほめちぎることです。
あてにならない話のたとえとしても使われます。
実際にお見合いをしてからでも構いません。
釣書の内容や仲人さんの話に、何かひっかかることがあるようなら、早めに解決しておきましょう。