部屋の中で電子音が聞こえるのは盗聴のせい?
このところ家の中で妙な音が聞こえます。
毎日ある時間になると「ピー」という音がどこからともなく聞こえてきます。
大きな音ではないのですが、高い音なので耳障りです。
今までこんな音がすることはなかったので、ひょっとしたら盗聴器を仕掛けられたのではないかと不安です。
盗聴器から電子音が聞こえることはあるのでしょうか?
結論から言ってしまうと、恐らく異音が聞こえる原因は盗聴器ではないと考えられます。
とはいえ、耳障りな音をそのままにしておくのもよくありません。
まずは異音の原因を特定することから始めましょう。
『音が聞こえる原因』として考えられるのは?
室内で聞こえる異音の原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 火災報知機の電池切れ
- 家電製品の故障
- 子供のおもちゃが鳴っている
- 天井裏の吸排気ダクトの振動
火災報知機やダクトが原因の場合は、近づいて確認すればすぐにわかるでしょう。
家電や子供のおもちゃが原因の場合、まずは場所を特定しなくてはなりません。
おもちゃは一か所に集め、家電の電源を順番に落として範囲を絞り込んでいきましょう。
なお、「室内」と思っていたのに、隣の家、正面の家の音だった、という例もあります。
音が聞こえるときに窓があいていないかなども確認しましょう。
マンションであれば思いのほか左右・上下の部屋から音が入り込んできます。
高い音は『高調波ノイズ』の疑いアリ
聞こえる音が高い場合は、『高調波ノイズ』である可能性もあります。
高調波ノイズとは、一部の家電製品の電源を切った時に発生する雑音です。
疑わしい製品の電源を切り、そっと耳を近づけて確かめるとよいでしょう。
盗聴器自体は音を発しない
「周囲の音を盗む」ことから勘違いされがちですが、盗聴器から音が出ることは基本的にはありません。
音が原因で盗聴器の存在に気づかれてしまい、ターゲットに取り外されてしまえば、盗聴器を仕掛けた側としては元も子もないからです。
録音した音は通信電波で外部に送信するか、記録されている本体を仕掛けた人間が後で回収して聞き取る方式がほとんどです。
もちろん、盗聴器といえども機械なので故障などが原因で異音を出す可能性はあります。
ですが、その他にも考えられる原因はいくつもあるので、それらに対処してから盗聴を疑っても遅くはないと思います。