行方調査の調査方法
探偵はときに、警察よりも早く行方不明者を見つけ出せることができます。
全国にくまなく張られる警察の情報ネットワークは大変有効なものですが、事件性のない行方調査に関する警察の捜査は、常に「待ち」の姿勢。
「積極的に捜査をしてくれるかどうか」という点については、探偵のほうがずっと優秀です。
では、どのようにして探偵が調査を行うのかを解説します。
警察より探偵のほうが早く調査できる理由
一般的に公開されてはいないものの、探偵が警察よりも早く行方不明者を探し出した事例は、数知れません。
というのも、そもそも警察は「事件性」がなければあまり動いてくれないという前提があるからです(積極的に捜索はしないというだけで、通常業務を通じての捜索はします)。
警察に届けられる「捜索願」は、年間8万人以上にものぼります。
※平成24年度 警察庁生活安全企画課発表による
すべての捜索願について、警察が全力を傾けるわけにも行きません。
探偵は個人から依頼を受けて動きますので、早く動くこともできますし、柔軟に動くこともできます。
その結果、警察よりも早く調査、捜索ができ、行方不明人物を発見できる例も多いのです。
行方不明者への手がかりを揃える
まず探偵が行うのは、行方不明者に繋がる手がかりを揃えることです。
これは依頼人にも協力してもらい、行方不明者の持ち物、関係データから、現在の居場所に関する情報を見つけ出します。
その上で、さまざまなパターンを考慮し行方不明者の足跡を追うのです。
【行方不明者の情報として有効なもの】
- 行方不明となった日時
- 目撃証言(最後に姿を現した場所、時間、服装、同行していた人間がいるかいないか)
- 置き手紙、日記、スケジュール帳、アドレス帳、メモ帳、通帳
- パソコン、携帯のデータ、ブログやSNSの内容
- 通帳、電車ICカードの履歴
- 部屋に残された本や雑誌を読んだ形跡、チェックした跡
- 土地勘のある場所、旅行や出張で訪れたことのある場所、親族や友人が暮らす場所
非常にデリケートな問題ですが、行方不明者が「発見されることを望んでいない」こともあります。
その場合には本人の意思が尊重されますが、見つける前・見つけた後についても、探偵と相談しながらベストな方法を模索しましょう。