興信所の企業調査メリット・デメリット

昔から、会社経営者、人事担当者が興信所に依頼して、採用を検討している者に対して調査を行うということが行われています。

しかし、興信所にこのような採用調査を依頼することにはメリットのほか、デメリットがあることも知っておくべきでしょう。

調査能力の高さが何よりのメリット

外部委託により採用調査をすることのメリットとしては、やはり個人で行うよりも詳細な調査結果が得られることです。

最近は、個人情報保護の観点から、求職者が勤めていた会社へ電話調査を行っても、情報を得られることは少なくなりました。

また、産業スパイのように、相手が最初から悪意を持って入社を試みている場合、当然それが露見しないように工作しているため、調査には困難があります。

そんななか、探偵社や興信所は独自の手法とネットワークで、自社で行うよりも詳細で信頼性の高い情報を得ることができます。

人物調査だけではなく、企業調査を得意とする興信所であれば、スパイ行為を行う同業他社の動きなどの案件にも強みを発揮します。

費用に見合う調査が行われているのか

デメリットとしては、費用面があります。
現実問題として、応募して来たすべての求職者に一人数万円の費用をかけて調査することは不可能だと思います。

また、調査料が安くても、調査能力に難がある興信所の場合、有益な結果が得られないこともあります。

調査結果が出たとしても、依頼者にはその調査の実情がわからないことが多いため、費用の支出が適切であったのかの判断が付きにくいのも難点です。

悪質な興信所は絶対に避けたい

そして、最も怖いのが悪質な探偵社、興信所による調査です。

差別的な門地の調査などを行う、情報を取るために違法行為を行うといったことで、調査対象者とのトラブルに発展することがあります。

このようなトラブルがあった場合、調査依頼した会社も責任は避けられません。

これらのデメリットを避けるためには、依頼する前に、調査内容、手法をあらかじめ聞いておくことが重要です。

違法行為を促すような依頼は絶対にやめましょう。
そして、依頼する調査に、経験と実績のある興信所を選ぶことも重要です。

採用調査を行う経営者にとって、興信所の選択もリスク管理の一環であるとの認識を持つことが重要となるのではないでしょうか。

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