結婚詐欺の手口って？

結婚詐欺の典型的な手口は、婚約者が家族の病気や経営する会社の危機などにより、「急にお金が必要になった」と切り出し、お金を受け取りそのまま姿を消すというものです。

「怪しい」という気持ちがゼロではなくても、将来を約束し合った相手であるため、少しでも信じたいという気持ちからお金を渡してしまうのです。

SNS、出会い系、「婚活」を利用する

結婚詐欺は古典的な詐欺で、基本的な手口は昔から変わっていませんが、最近顕著に見られる傾向もあります。

まず、異性との出会いの場です。
最近は、出会い系サイトやSNSなど、「婚活」ブームを背景に増加する出会いを目的としたパーティー等に多く出没しています。

自分のことを詳しく明かさずに交際相手を探せる場が増えたことは、詐欺師にとって都合の良いことでしょう。

詐欺と気づかせない手口と金額

しかし、テレビなどで詐欺の手口が頻繁に取り上げられたこともあり、被害者も警戒するようになっています。

また、詐欺についての知識が広まったことから、被害に遭った場合に泣き寝入りせず、警察に被害届を出す人が増えています。

そのため、最近の詐欺師は有り金全部を騙し取るようなことをしなくなりました。

一定金額を得たら、自然消滅のように交際を終わらせる、あるいは女性から去るように仕向けて、被害者自身に詐欺に遭ったと思わせないのが最近の手口です。

こちらのサイトも合わせてご覧ください。⇒　結婚詐欺師の女性を騙す方法&手口とは？サギを見抜くコツや回避方のポイントは？

一人から得る金額が小さくなった代わりに、多くの相手と同時に交際する傾向もあります。

これも、携帯などコミュニケーションツールが発展したからこそできることなのかもしれません。

最近の結婚詐欺は、単独犯ではない

もうひとつの傾向として、組織化が挙げられます。

詐欺といえば、一匹狼で被害者の女性を騙す単独犯という印象がありますが、最近の結婚詐欺師は振り込め詐欺グループのように複数犯で行われることが多いようです。

もちろん求婚する役は一人ですが、その人の友人や会社の上司、あるいは両親や兄弟といった役を共犯者たちが演じ、被害者本人だけではなく、被害者の家族すら完璧に騙します。

そして、この複数犯の結婚詐欺グループも、被害者たちには最後まで騙されたとは気づかせず、結婚話が途中で破談になったという形で終わらせるということはいうまでもありません。