社内の素行調査にかかる費用の相場
社内で不正が行われている恐れがある場合、不正が疑われる社員を特定し、事実関係の調査をすることになります。
その際、探偵や興信所等に、素行調査を委託するという方法がありますが、そこで最も気になることの一つが調査費用でしょう。
「成功報酬」は成功の基準がはっきりしない
探偵社の業務の多くは、調査開始と同時に発生する着手金と、成功報酬によって料金を設定しています。
しかし、社内の不正調査は住所調査や人探しなどと異なり、何をもって「成功」とするのかがわかりにくいところがあります。
たとえば「不正はなかった」という調査結果でも、しっかりと事実関係を解明していれば成功です。
逆に言えば、能力の高い調査会社が詳細に調査しているのであれば「失敗」はありえない、ともいえます。
調査員の人数、調査日数で決まる
そのため社内の素行調査は、成功報酬ではなく、調査員数や調査時間等、調査の規模によって設定されている場合が多いようです。
相場としては、1人の調査員が数時間調査を行って2万~3万円程度といってよいでしょう。
社員による不正の調査は、事案により費用が大きく差が出ることになります。
不正について証拠がかなり出揃い、特定の日に、特定の社員の行動だけ調べれば完了、という性格の調査であれば費用はそれほどかからないでしょう。
その行為が社内の複数の従業員に蔓延し、不正の規模が大きい場合は調査費用も高くなります。
ある程度の「あたり」をつけて相談を
依頼する際に注意したいのは、「怪しい動きがある気がするので調べてください」といった漠然とした依頼にならないようにすることです。
調査対象が限定されない調査は、調査対象を限定するところから始めなければならず、調査員の人数、日数ともに多く必要になるため費用が高くなる可能性があります。
また、不正の内容、調査対象者についてある程度絞り込めていないと、調査の精度も下がってしまいます。
限られた予算で良い結果を得るために、依頼する時点で調査事項を整理しておきたいものです。
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もちろん、探偵・興信所の調査員が調べた結果、依頼者が考えるよりも事態が重大であることが分かり、料金が予定より高くなることもありますが、そのようなケースでは、社内不正の膿を出し切るための出費ですから、決して無駄にはならないでしょう。