盗聴被害で慰謝料はとれるのか?
もしも自分が盗聴の被害にあった場合、それを理由に慰謝料を取ることは可能なのでしょうか。
答えは「取れる」です。
盗聴は個人の私生活に入り込み、精神的な苦痛を味わわせる卑劣な行為です。
慰謝料請求に備え、盗聴被害に関する記録を取っておくことをおすすめします。
心までをも攻撃する「盗聴」
私たち個人には、自分の私生活を勝手に知られたり悪用されたりしない「プライバシーの権利」というものが保障されています。
盗聴は、このプライバシー権を侵害する不法行為なのです。
電波式の盗聴器や発信機などによって、私たちの個人情報が他の誰かに筒抜けになってしまう。
とても恐ろしいことですね。
特に、「誰かが自分の私生活を盗み聞きしている」という精神的な疲労は、想像以上に重いものでしょう。
「苦痛の記録」が慰謝料請求へ役立つ
盗聴は精神的な苦痛を与えます。
「誰かが私を調べている」「自分しか知らないはずのことを他人が知っている」「最近、不可解な出来事が多い」など、心がダメージを受け、不安定になることも多くあります。
また、身体に異常が出て、医師に診てもらわなければならないほど深刻な状況に陥る可能性もあるのです。
このような場合も含め、盗聴の被害にあった人は相手に対し慰謝料を請求することができます。
その際に有効なものが、次にあげているような、盗聴に関する記録です。
- 自宅にいるのに安心して過ごせない
- 夜、眠れなくなった
- 精神不安定になり、病院に通うようになった
- 日常生活を上手く送ることができず、仕事にも支障が出始めた
日記のようなものでも構いませんので、いつごろ、どのような形で自分や自分の生活に影響が出てきたのかを記録しておいてください。
通院の際の領収書などもしっかり保管しておきましょう。
それに併せて、盗聴ではないかと思うようになった出来事もメモしておくとよいでしょう。
後々、慰謝料の話になった時に効果を発揮します。
盗聴は相手が近くにおらず、さらに使用されている機器も見つけづらいため、気づかないことが多くあります。
何かおかしいと感じたら、警察や調査会社などへ相談してみてください。