盗聴の被害件数がこんなにも多いなんて…
テレビや新聞で時々盗聴による被害は耳にしますが、実際どの程度の人々が被害にあっているのでしょうか?
「盗聴被害は身近」と言われても、盗聴事件の数自体が少ないと、どうしてもそれほど危険だとは思えません。
被害件数など、具体的な数値が知りたいです。
たしかに、「盗聴被害にあった」として報道される事件の数は決して多くはないかもしれません。
ですが、単に被害件数だけで語れないのが盗聴の怖いところ。
表立って見えるものだけが、被害の全てだとは言えないのです。
『高級車よりたくさん売れる』盗聴器
日本で年間に販売される盗聴器の台数は、20~40万台以上とも言われています。
ちなみに、2013年に国内の新車販売数で1位を記録した、トヨタ自動車の『アクア』の販売数は26万台です。
「国内で最も売れた自動車より、多くの盗聴器が売られている」と聞けば、その被害の深刻さが伝わるかと思います。
わかっている被害は『氷山の一角』
これに対して、盗聴器発見業者が毎年発見し取り外している盗聴器の数は、およそ1万件と言われています。
もちろん、なかには故障するものや放置されるもの、設置されずそのままにされているものもあるでしょうが、毎年20~40万件が新たに販売されながら、そのうちのわずか1万件しか見つかっていないというのが現状なのです。
「盗聴器は、こうしている間にも絶えず増え続けている・・・」
これが盗聴の実態であり、明らかになっている被害はほんの一部にすぎないのです。
単に「気づいていない」だけかもしれない
盗聴器が見つかる場合、
「嫌がらせ電話で、誰にもしたことない話を相手が知っている・・・」
「ご近所さんが、その人のいないところでした話の内容を何故か知っている・・・」
こうした事実が、発見に結びつくことが少なくありません。
逆に言えば、「仕掛けた側がボロを出さない限り、発見することは難しい」とも言えます。
盗聴被害を防ぐには、些細なことを見逃さない注意力を持つことが大切です。
周囲の人をむやみに疑うのはよくありませんが、身の回りで不審な出来事が相次いで起きるようなら、誰かに盗聴されている可能性を考慮にしてみてはいかがでしょうか?