犯罪歴を調査してほしい
子どもの結婚が現実的になったとき、どうしても気になるのが、お相手のこと。
性格や家柄、これまでどんな人生を歩んできたのか・・・ということもありますが、持ちかけられる相談の中には「犯罪歴を調べられないか」といったものもあります。
インターネットで名前を検索したところ、過去の強盗事件の犯人と同姓同名であったことから、このような調査を依頼したいという相談も珍しくありません。
果たして探偵は、結婚相手の犯罪歴を調査することができるのでしょうか。
詳しくご説明します。
公的なデータベースから調べることはできない
人が犯した犯罪の情報は、簡単に調べられるものではありません。
警察や行政は確かに「誰がどんな罪を犯したか」ということの情報データベースを持っています。
しかし、そこから「犯罪歴(前科)」を調べることは、特別な例を除いて不可能だと考えるべきでしょう。
日本では、犯罪歴も個人情報のひとつであり、また、罪を償った後の犯罪歴に基づく判断は「差別」と考えられているためです。
ある程度大きな罪であれば探偵の力を借りて
その人が犯した罪が大きな犯罪であった場合、探偵に依頼することである程度確定することはできます。
基本的な調査方法は、過去の新聞情報を拾いだすこと、あるいは住所周辺(引っ越し歴がある場合は以前の住所周辺)での「聞き込み」です。
服役や家宅捜索の過去があれば、ある程度犯罪歴を特定することができます。
「情報が不足する相手」なら危機感を持つべき
インターネットで検索し、犯罪歴に関わる情報に繋がってしまっても、慌ててはいけません。
特段珍しい名前でなければ、「同姓同名で年齢が同じ」という例は山のようにあるのです。
また、インターネット上でいやがらせや中傷、情報操作の被害を受けている場合もあります。
結婚相手にとっては「濡れ衣」でしかない場合のほうが多いので、「犯罪歴がある」と思い込んで態度に出すことのないよう、気を付けましょう。
とはいえ、結婚相手の情報があまりにも不足している場合、犯罪歴に関わらず、なにかしらのトラブルが隠れている可能性もあります。
この場合、探偵に調査を依頼することは、たとえ犯罪歴まではわからなくともとても意味があります。
まずは、娘さん、息子さんが、きちんと結婚相手のことを把握しているかを確認することから始めてみましょう。