無言電話をしてくる相手から慰謝料を取りたい!
誰かわからない相手から継続的に無言電話をかけられています。
最初の被害からすでに数ヶ月が経過し、今では一日数件かかってくることもあります。
非通知なので犯人が特定できず、警察に相談しても「今のままでは我々は動けない」と言われてしまいました。
精神的にも追い詰められ、現在病院の精神科に通院しています。
なんとか犯人を懲らしめてやりたいのですが、無言電話をかけてくる相手に慰謝料を請求することはできるのでしょうか?
無言電話であろうと、その結果精神的な苦痛を被ったのであれば、慰謝料を請求することはできます。
確実に慰謝料を獲得するためには、いくつかの要点を抑えておかなくてはなりません。
慰謝料とは、『精神的苦痛に対する代償』
そもそも慰謝料とは、民事訴訟における損害賠償のひとつです。
特に相手の好意によって生じた『精神的苦痛』への見返りとして請求するものを慰謝料といいます。
無言電話でも、たびたびかかってくれば辛い思いをするのは容易に想像できるので、慰謝料の獲得を目指すのは正しい取り組み方であるといえます。
『精神的苦痛』の実態を示すことができるか?
ですが、「無言電話は訴えれば必ず慰謝料を獲得できる」というものでもありません。
「確かに精神的な苦痛を受けていた」と証明できる客観的な証拠があれば、訴えが認められる確率は高くなります。
たとえば、「夜遅くかかってくる無言電話で睡眠が妨げられ、不眠症になった」、「着信音がなるだけで恐怖を感じるようになり、医師の診察を受けている」といった、具体的な被害の内容をあげるのです。
今回ご相談のケースでは、「精神的に追い詰められ精神科に通っている」とのことですので、通院記録や医師のカルテがあれば、「精神的苦痛を示す証拠」として提出することができるでしょう。
犯人を特定しないと慰謝料は貰えない
慰謝料を請求しようにも、相手が特定できなければ裁判を起こすことはできません。
精神的苦痛を示す証拠と合わせて、犯人を特定する作業も進めなくてはいけないのです。
まとめると、無言電話で慰謝料を獲得するためには、
- 精神的苦痛を示す証拠
- 犯人を特定する証拠
- 無言電話の被害を示す証拠
の3つが不可欠となります。
足りないものがないようチェックしながら、計画的に準備を進めましょう。