浮気の証拠として自宅の防犯カメラは有効？
妻が浮気をしていました。
離婚をして慰謝料をもらおうと考えています。
自宅マンションには防犯カメラが設置されているのですが、もし防犯カメラに映像が記録されていたならばそれは浮気の証拠になるでしょうか。
また、マンションの防犯カメラは一般の人が見ることはできるのでしょうか。
浮気の裏付けとなる映像が収められている可能性もありますが、見せてもらうことは困難でしょう。
一般の人が見せてもらうのは困難
防犯カメラの映像を見るためには、通常、管理組合理事長に申し出を行い、臨時理事会を開催してもらい、承認された場合に閲覧が可能となります。
警察が介入している事件などの緊急を要する場合には理事会を開くことはなく、理事長の承認と複数人の立ち会いのもとに閲覧が可能になります。
このように、防犯カメラを閲覧するには手続きを経る必要があり、一般の人が“妻の浮気の疑いがあるから”と閲覧を申請したところでほぼ不可能でしょう。
管理組合がプライバシー問題に厳しい組合ならば、閲覧は拒否される可能性が高いです。
なぜならば、防犯カメラには奥様以外にも多くの人が写っているため、奥様の浮気の現場が写っている“かもしれない”として閲覧を許可するにはプライバシー上の問題が大きすぎるからです。
防犯カメラの映像が無意味な場合もある
防犯カメラはダミーカメラであり録画がされていないケースもありますが、このような場合は当然証拠を掴むことはできません。
また、カメラの解像度が優れていないならば状況によっては（暗い時間帯であるなど）奥様と浮気相手が写っていたとしても、本人と断定できないこともあります。
以上のように、防犯カメラに写っている映像は証拠になる可能性がゼロと言うわけではありませんが、ほとんど頼りにならないといえるでしょう。
興信所に頼むなどして、独自に証拠を押さえていったほうが確実なのではないでしょうか。
