浮気の念書の書き方
「念書」とは、和解や約束を目的に作成される文書のことを言います。
法的な拘束力はありませんが、書き方をしっかりと守っていれば、もし裁判沙汰になった時に証拠として役立つ可能性は高いものです。
念書の他にも、浮気相手だけではなく、双方が署名と捺印をする「示談書」や、公証人が作成をする「公正証書」などもあるので、念書以外の最適と思える文書で浮気防止を計るのも一つの手段です。
ここでは「念書」について詳しくご説明します。
念書は自分で作れるもの
浮気の念書は内容がケースバイケースですし、個人間で約束を交わすものなので、国に定められたフォーマットなどはなく、パソコンなどを使って自分で作成することができます。
紙はA4サイズが基本ですが、大きさが変わっても効力に変わりはないですから、あまり気にしなくていいでしょう。
念書の文面は手書きでも構いませんが、作成時に訂正がしやすい点を考えると、パソコンの利用がお勧めです。
浮気の念書に必要な項目とは
念書に必要な項目は以下の通りです。
- 表題
- 作成年月日
- 取り付ける約束ごと
- 浮気相手の手書きの住所と氏名、捺印
これらの項目がしっかりと記載されていないと、念書の効力はありません。
最も大切なのは、当然ながら念書の内容です。
旦那様をそそのかさないこと、浮気をさせないことなどとあいまいな表現を使わず、「二人きりで会わないこと」、「電話、メールなど、いずれの方法においても連絡を取ってはいけない」などと、具体的に記載しましょう。
また、相手の抑止力を高めるためにも、破った場合には慰謝料を請求することと、その慰謝料の金額を明記しておくようにします。
無効になる浮気の念書
念書を作る際に覚えておかなければならないのが、無効になってしまうケースについてです。
肝心な相手のサインが書かれていないなど、必要な項目が欠けていればもちろん無効ですが、他にも無効になる条件はあります。
たとえば、また浮気をした場合、財産のすべてを取り上げる、日本から出ていってもらうなど、法律の範囲を超えてしまっているものは、訴訟を起こしたとしても、その条件については無効になってしまいます。
また、念書とは双方の同意の上で作成するものなので、強要して書かせた念書も無効になることは覚えておきましょう。