浮気に関する統計データ
配偶者がいながら浮気をする人がいるということ自体が信じられません。
浮気をする既婚者は、どれくらいいるものなのでしょうか。
統計のようなものはありますか?
また、浮気をするのはやはり主に男性でしょうか。
私は職業上、多くの浮気の事例を見てきましたが、「浮気は男性がするもの」というイメージは明らかに間違い。
「妻の浮気」に関するご相談も多く頂いています。
浮気の実態については、厚生労働科学研究班が行った「男女の生活と意識に関する調査」のデータが参考になります。
やっぱり男性のほうが浮気しやすい?
以下、2008年の同調査の結果から浮気の実態を見ていきましょう。
まず、既婚者が過去1年間に複数の相手と性的な関係を持った割合を紹介します。
男性
- 35歳未満:4.6%
- 35歳以上:15.8%
女性
- 35歳未満:6.8%
- 35歳以上:4.2%
この質問は、配偶者を含めて、「複数」の相手との性接触について聞くもの。
夫婦間のセックスがない場合は二人以上、ある場合は一人以上、配偶者「以外」の人と関係があるということです。
男性の方が割合が高いようです。
浮気性の男性の「あちこちで女性に手を出している」といったイメージと合致します。
また、この質問内容は、性風俗店で行われるサービスを受けた男性も含められる可能性があります。
しかし、35歳未満の場合、女性のほうが割合が高いということにも注目しておくべきです。
これは、意外に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
女性も十分浮気することがデータから判明
次の質問では、また違った実態が示されます。
「配偶者以外の相手」と性的な関係を持っている割合です。
男性
- 35歳未満 6.5%
- 35歳以上 12.2%
女性
- 35歳未満 8.7%
- 35歳以上 11.0%
一つ目の質問との差は、「配偶者以外」に限定していること。
つまり、配偶者とはセックスをせず、それ以外の特定の一人とだけ性的関係にある人は、1つ目の質問には該当せず、この質問に該当することになります。
驚いたことに、男女に大きな差がなくなります。
女性の浮気は、夫以外の特定の人と継続的な関係を持つ、という形になりやすいということが示されているのではないでしょうか。
女性の社会進出など解釈はさまざまですが、少なくとも、「浮気は男性だけのもの」とは言えないことだけは確かです。