決まった時間に無言電話…これはストーカーの前兆ですか?
ストーカー行為によくあるもののひとつが、「無言電話」です。
あまりにも簡単にできることであり、ただのいたずらであることも多いのですが、気を付けなければならないのが「決まった時間にかかってくる」といったもの。
これは、心理的にもあなたを追い詰め、怖がらせるためのものなのです。
無言電話、非通知、決まった時間に毎日という条件が揃う場合、ストーカーの可能性は高いと考えましょう。
無言電話がストーカーであったという事例をご紹介します。
必ず「22時」に鳴る、非通知の無言電話
無言電話は、Aさんに現在の彼氏ができてからほどなくして始まりました。
夜22時ごろ、Aさんの携帯電話に必ず非通知で電話がかかってくるのです。
最初は1週間に1度程度だったため、誰かの番号と勘違いしている人がいるのだと思っていたのですが、そのうち回数は増え、やがて毎日のように電話がかかってくるようになりました。
Aさんは携帯電話の番号を変更。
しかし、1カ月ほどするとふたたび無言電話は始まりました。
同一犯かどうかは確信が持てませんでしたが、「22時」という時間は同じ。
Aさんは無言電話が同一人物であるという恐怖に怯え、しばらく彼氏や友人の家に身を預けることにしたのです。
2度目の番号変更の際にわかった番号の入手経路
Aさんは携帯電話会社に相談し、再度電話番号を変更。
警察の「携帯電話の番号が郵便受けの明細などから盗まれている可能性がある」というアドバイスから、携帯料金の明細をwebで確認するよう手続きをしました。
明細については封を開けずに捨てることもあり、ごみを漁られた可能性もあります。
その後、無言電話は一切鳴らなくなりました。
しかし、Aさんは住所が相手にばれていることを不安に思い、これを機会に隣町へと引っ越しを決意。
今後の大きな被害を防ぐためには、有効な手段であったと考えられます。
無言電話が掛けられた理由は判明しませんが、番号を変えたことで無言電話がやんだということは、決して身近な知人の中に犯人がいるわけではない、ということです。
「郵便受けの封筒を開封する」「ごみを漁る」など、警察がいうように不法な手段で携帯電話の番号を入手した可能性は高く、まさに無言電話はストーカー行為の前兆であったと言えるでしょう。
「彼氏ができた」という要因から、犯人の嫉妬心による行動だった可能性もあります。