探偵Q&A/集めてもらった証拠は裁判でも使えますか?
探偵の調査には、尾行や写真撮影等があると聞きました。
でも、これってプライバシーを侵害しているのではないですか?
そのような証拠では、入手しても使えないということがあるのでは、と不安です。
探偵の調査結果は、裁判で証拠として使えるものなのでしょうか。
裁判で証拠採用されるための重要なポイントは、その証拠が適法に収集されているかどうか。
探偵は調査の適法性については細心の注意を払っています。
調査を依頼する際は、その探偵の調査手法や方針などをしっかり聞き取っておくことも大切です。
探偵の調査報告書は裁判でも使われている
違法に収集した証拠は裁判で証拠能力を認められません。
探偵は尾行や張り込み、写真撮影などの調査を行いますが、その手法に違法性があれば、裁判で相手に反論され、証拠採用されない危険性があります。
ですから、質問者様が探偵の調査の証拠能力について疑問を持たれているのは当然のことだと思います。
しかし実際、探偵の調査報告書は裁判で証拠として頻繁に採用されています。
これは何を意味するのでしょうか。
裁判での証拠能力は、探偵の「評価」につながる
まず、探偵が尾行等で得た証拠が、司法の場において正当に収集された証拠であると認められているということです。
そして、調査を依頼する人も、探偵が事実を明るみにすること以外に、裁判で有効な証拠を集めることを期待しているということも意味します。
現在、探偵は個人、企業に幅広く利用されています。
その探偵の「市場」において、証拠能力のない報告書を作るような探偵は評価されないのです。
裁判実績、調査方針を事前に知っておくべき
調査が違法であるか否かには、探偵も細心の注意を払っています。
尾行や張り込み、写真撮影など相手のプライバシーに関わる部分については、探偵業の正当な行為を逸脱しない手法を使うことを徹底しています。
探偵に調査を依頼する際は、その探偵の調査実績とともに、調査結果の裁判実績があるかどうかを気にしておくべきでしょう。
そして、依頼前に調査の手法、調査の適法性についての考えについてしっかり聞き取っておくことも大切です。