探偵Q&A/探偵と弁護士の違いを教えてください!
ある人とトラブルになっています。
私は被害者なので、慰謝料を払ってもらいたいと思っています。
法律的な問題になると思いますので、探偵よりも弁護士へ相談すべきだと考えているのですが、弁護士と探偵の業務にどのような違いがありますか。
弁護士はご存知の通り「法律のプロ」です。
損害賠償の請求等をする際は、弁護士のアドバイスが非常に有益です。
しかし、相手がその事実を認めない時、決定的な証拠がないと請求が難しくなります。
探偵はその「証拠集めのプロ」だといえます。
弁護士は法律トラブルであなたの代理人になる
法律上のトラブルが起こったときに、一方の当事者から報酬を受け取り、代理人として交渉等を行うことができるのは弁護士だけ。
弁護士資格のない人がそのような行為をすると「非弁行為」という犯罪になります。
また、弁護士は争いが裁判に持ち込まれた際に、訴訟代理人として法廷に立つこともできます。
交通事故の被害者や、配偶者に不倫をされた人等は、法律上、その不法行為があったときに、すでに「損害賠償請求権」を得ています。
しかし、相手と事実関係の認識の食い違いがあれば、争いに発展します。
その場合に、決定的に重要となるのが、証拠です。
不法行為の証拠を集めることそのものを行っている弁護士は少ないようです。
弁護士は、どのような証拠が法律上有効となるのかという知識をもとに、依頼者に証拠集めについてアドバイスし、揃えられた証拠から、交渉あるいは裁判を有利に進めるための論理を組み立てることを得意としています。
探偵と弁護士の強力タッグで問題解決
一方、探偵の得意とするところは、証拠をつかむことです。
尾行や張り込み、聞き込み等の調査によって事実を解明し、その後の交渉、あるいは裁判で証拠として使える報告書を作成します。
弁護士と探偵は連携して業務を行っていることがあることも覚えておきましょう。
民事問題に強い弁護士は、すでに証拠集めについて実績があり、信頼できる探偵事務所と提携関係を結んでいることも多いようです。
弁護士と探偵双方の強みを最大限に生かすことが、トラブル解決のための最善の方法となるといえます。