探偵Q&A/悪質な興信所はどんな手口を使うの?
探偵や興信所の中には、どうやら悪質な業者もいるらしいということがわかりました。
でもネット上には不安を煽るような信ぴょう性に欠ける情報もあります。
悪質な興信所は、具体的にどのような悪さをするのか、実例があれば知りたいです。
報道や国民生活センターによる発表で、悪質な興信所、探偵の存在が度々伝えられています。
その内容は、法外な調査費、口止め料、解約料などの請求に関することが多いようです。
また、ほかの詐欺業者と連携して「問題解決」を謳って金を騙し取る事例もあります。
次々寄せられる悪質な興信所に関する相談
独立行政法人国民生活センターは、投資詐欺やネット詐欺、マルチ商法、粗悪な化粧品、サプリメント等、様々な消費者問題の事例をホームページで公表し、注意を促しています。
その中には、悪質な興信所の情報もあります。
毎年、同センターには1000件以上の興信所に関する相談が寄せられています。
過去数年間に寄せられた事例、また新聞報道なども参考に、典型的な例をピックアップしてみます。
法外な料金請求、料金の持ち逃げが多発
まず、調査料金を持ち逃げ、あるいは法外な追加料金を取るケースがあります。
- 契約代金を振り込んだが連絡がつかなくなった
- 調査料を払ったが調査報告がない
- 契約金以外に、多額の追加請求があった
- 調査上の秘密について「口止め料」を要求された
また、契約解除の際のトラブルも多いようです。
- 調査中止を申し出て全額返金の約束をしたのに履行されない
- 調査に時間がかかるので解約したいが、業者から解約できないと言われた。
- 違約金として多額のお金を要求された
詐欺業者と探偵の「連携プレー」も存在する
また、ほかの詐欺との関連が疑われる事例も見られます。
- クリックしただけでアダルトサイトに有料登録。
ネットに表示された調査会社に相談したら、解決には高額な料金が必要と言われた。 - 探偵業者から電話があり、10年以上前にだまされた先物業者に損害賠償請求させる、と言われた。
残念ながら、探偵・興信所を名乗って悪事を働く者はあとを絶たないようです。
しかし、私たちが悪徳業者に関する知識を持ち、探偵業者にコンタクトを取る前、契約する前に検討することで防げる事例も多いといえます。