探偵のおこなう社内調査

社内で横領や背任など不審な行動をしている社員がいる場合に、「探偵に調査を委託する」という選択肢があります。

不正調査を委託する前に、探偵はどのような調査を行い、探偵の社内調査にはどのようなメリットがあるのかということを確認しておきましょう。

探偵の調査の基本は尾行・張り込み

探偵が行う調査の特徴は、尾行や張り込み、監視カメラの設置など、調査対象者の行動を直接目で見て調べることです。

資料上の数字ではなく、「人」に注目した詳細な調査を行うことができます。

たとえば、飲食業などに多いレジのお金を横領する事例では、レジをあけっぱなしにしてお金を出し入れする手口がよく使われます。

レジを使わないため、売上が計上されず、売上と現金との差額によって横領の事実をつかむことは難しくなります。

この場合、横領の事実を掴むには、実際にレジを開けたままお金を出し入れしている現場を確認する必要があります。

探偵は対象者に怪しまれないように行動をつきとめ、不正の証拠となる報告書を作ります。

勤務時間外の調査、関連人物の調査も可能

探偵の行う社内調査は、調査対象者の勤務時間内だけにかぎらないことに特徴があります。

休日や終業後に会社に損害を与える行為をしている場合でも、その人に張り付いて行動調査をすることで発見することが可能になります。

また、探偵の調査は「人」に注目するということをお話しましたが、その対象となる人は、直接不正を行っていると疑われる人だけではありません。

情報漏えい、産業スパイなどの背任行為は、外部の人間が不正に関わることが多いからです。

外部の人物との接触による不正が疑われる場合に、関連している人物の所属先その他の背景を調べることで、不正の全貌が見えてきます。

たとえば、暴力団関係者とのつながり、同業他社との機密情報の提供などといった事例では、関連人物の分析が正確に行われることが極めて重要です。

社内で不審な行動が見られる社員がいるものの、不正の事実を掴むことができない、という場合は、探偵に行動を調査してもらうことで、決定的な証拠を掴んでもらえる可能性があるのです。

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