捜索願を出して見つかる確率は何%?
成人した息子が家出をしてしまい、連絡を取ることもできず毎日心配で仕方がありません。
警察に捜索願を出して探してもらおうと考えているのですが、本当にそれだけで十分なのか不安です。
捜索願を出すと、どのくらいの確率で見つかるのでしょうか?
また、見つからないなんてことはあるのでしょうか?
連絡を取れないのは本当に心配ですね。
おっしゃるとおり、まずは警察に捜索願を出しにいきましょう。
成人している息子さんとのことであれば、事件性がない限り警察は積極的に捜査をしてくれないかもしれません。
しかし、実際のデータを確認すると、捜索願を出された9割以上の人が確認されています。
自主的な帰宅も多く捜索願だけの功績ではありませんが、この届けが人探しの基本であることは間違いないと言えます。
自ら家出をしている可能性
すでに成人しているのであれば、自らの意思で家出をすることができます。
誰にでも現実逃避したくなる瞬間はありますので、それを実行してしまったのかもしれません。
警察ではそのような個人的な理由での家出にまで対処してくれませんので、捜索願が出されてからといっても特に捜索されない可能性が強いです。
捜索願届出後、見つかった人の割合は9割
平成24年度に警察庁から出された行方不明者状況のデータによりますと、1年間に出された捜索願の総数が81,111件であるのに対し、所在確認数は79,730件となっています。
同じように平成23年度に警察庁から出されたデータによると、捜索願総数が81,643件に対し、所在確認数が74,829件となっています。
つまり、捜索願が出された9割以上の方の所在が確認されていることになります。
しかしながら、そのすべてが警察の捜索によって確認されたわけではありません。
半数以上が時間経過後の帰宅等による確認となっています。
捜索願を出して見つからないことのほうがめずらしいといった統計上のデータが残ってはいますが、捜索願を出したからといって必ず家出人が見つかるというわけではありません。
さらに、成年による家出の場合は、家出の理由が改善または解決しない限り、なかなか家に戻らないケースの方が多く、すぐに見つからないことも多いのです。
人探しのプロである探偵への依頼なども考慮に入れながら、まずは「なぜ家出をしたのか」という根本的な問題解決について考えてみましょう。