強制執行のために勤務先の調査をしたい
離婚した元夫からの子どもの養育費が未払い続きです。
確実に毎月入ってくる給与を差し押さえるなど、強制執行することを考えています。
しかし、元夫の住所は分かるのですが勤務先が分からず困っています。
勤務先を調べる方法を教えてください。
住所がわかっていて、確実にその場所に住んでいるのであれば、通勤時間の行動を見れば勤務先を知ることは比較的容易です。
しかし、尾行や張り込みには技術が必要なので、経験のない人、相手に顔が知られている人が行うことはあまりおすすめできません。
難しくないが、あなたが行うのは危険
勤務先にはほぼ毎日通うのが普通です。
住所がわかっているのなから、朝に住居の前に張り込んで、会社まで尾行すれば、ほぼ確実に勤務先を知ることができます。
しかし、この調査をご自分で行うところを想像してみてください。
勤務先まで、街中はもちろん、電車やバスなどの中まで追うことが必要です。
別れたとはいえ、元配偶者ですから、顔や雰囲気を覚えているのは当然。
ちょっとしたことで異変を感じ、尾行に気づかれることが考えられます。
このような成功可能性が高い条件が揃った事案であれば、探偵等の調査会社に依頼してもそれほど高額の料金にはならないことも考えられます。
また、通勤している会社が関連会社や常駐先である場合も、見落としのないように調査してくれます。
もちろん探偵であっても失敗の可能性はゼロではありませんが、ご自分で調査した場合とは成功率は比べ物になりません。
給与を差し押さえる前に考えておきたいこと
さて、給与を差し押さえる方針を立てているようですが、これにも注意しなければならないことがあります。
まず、給与債権は4分の1までしか差し押さえることができないことです。
そして、給与を差し押さえると、勤務先にものものしい裁判所からの命令が届くこととなります。
その結果、会社に居づらくなり、退職してしまうという事例が多いことも知っておいてください。
給与の差し押さえは、確実性があるものの、一度の額は少額になります。
また、もし退職に追い込まれれば今後の養育費の支払いも難しくなってしまいます。
本当にほかの方法による回収ができないのか、ということも考えるべきだと思います。