家族が詐欺の被害に遭ったら

姉が詐欺の被害に遭っているようです。

交際相手に貢いでおり、いくら忠告しても聞き入れてくれません。
これ以上被害を重ねたくないのですが、どのように対処すればよいでしょうか?

交際相手に金品をせがまれて、ダメとは思いながらも、ついつい貢いでしまうという女性は少なくありません。

相手のことを愛しているという気持ちの高ぶりと同時に、「嫌われたくない」「断れば彼は私から離れていくかもしれない」という恐れが、そうさせているのです。

家族にできることはあるでしょうか。

『詐欺』を証明することは困難です

『詐欺』という言葉を使う場合、「はじめから相手をだますつもりで近づき、金品をだまし取る」という故意の証明が必要です。

男女の間の金品のやりとり、たとえば誕生日やクリスマスのプレゼント、一緒に暮らしている場合の生活費、無職の相手にせがまれるままに渡している小遣いなどについては、積もり積もった金額がどれほど高額になろうと、残念ながら『詐欺』としての証明が非常に難しいというのが現実です。

信用情報を確認してみましょう

お姉さんは、ご自分の収入の範囲内で相手に貢いでいるのでしょうか?

もし、クレジットカードを多用していたり、借金をしていた場合、本人にもその内容が把握できなくなっているかもしれません。

これ以上借金を重ねて取り返しのつかないことになる前に、一度本人を説得して「個人信用情報」を確認してみましょう。

CICやJICC、全国銀行個人信用情報センターといった「信用情報機関」に開示請求すれば、どれぐらいのお金を借りているのかが把握できます。

家族が開示請求する場合は本人の委任状が必要ですので、是非一緒に確認してあげてください。

指定信用情報機関のCIC
JICC 日本信用情報機構(指定信用情報機関)
全国銀行個人信用情報センター - 全国銀行協会

はっきりした数字を目にすれば一気に目が覚めるということもあるかもしれませんし、そうでなくても家族の方がどれほどサポートをすればいいのかがわかります。

こういった問題は、まわりの人間がどれほど説得しようと試みても、結局のところ本人の「気付き」がなければ解決しないものです。

「貢いだお金で相手は何をしているか」を自分の目で確認させるため、探偵などに依頼して相手の素行調査をしてもらう方法もあります。

もしも相手の言っていることが嘘ばかりだった場合には、それも説得の材料になりますね。

お姉さまが自分の過ちに気付き、少しでも早く立ち直るために、できるだけのサポートをしてあげましょう。

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