婚約者の実家に遺伝病があるか調べたい
「結婚して子どもを持ちたい」と考えたとき、その子の健康を願うのは人として当然の心理です。
例えば、結婚相手本人や親族に「遺伝病」を患っている人がいた場合、結婚するかしないか、子どもを持つかどうか、大きな選択を迫られることにもなりかねません。
結婚前調査で、親族に遺伝病があるかどうかを調べることはできるのでしょうか。
遺伝病にもさまざまなものがあります
いわゆる「遺伝病」には、遺伝する割合が子どもの性別によって異なるもの、投薬によって症状をコントロールできるものなど、さまざまなものがあります。
さらに、一般的に「難病」と呼ばれるものが多く、中には30歳代を過ぎてから症状が現れるために本人も知らなかった、また結婚相手の両親が「縁談にひびくから」と本人に知らせていなかったなどのケースも存在します。
遺伝病の調査は法律で禁じられている
日本国憲法第14条に基づく差別に係る調査(部落差別・遺伝病・人種・思想・宗教・障害・信条・血筋など)は人権侵害にあたるため、法律で禁じられています。
興信所で調べることはできません。
ただし、結婚相手本人の持病や体質などは、調査によりある程度わかる場合があります。
結婚相手とよく話し合いを
もし遺伝病がわかった場合、「子どもを持たない」という選択肢もあるでしょう。
しかし、たとえ遺伝病ではなかったとしても、結婚後にあなたやパートナー、また子どもが突発的に難病になるケース、事故に遭って重度の障害が残るケースなど、先の人生に何が待っているのかは誰にもわかりません。
「結婚する」「子どもを持つ」ということは、そういったリスクも含めてパートナーと共に人生を歩むということです。
照れもあって、なかなか真面目な話はできないかもしれませんが、「結婚してどんな家庭を作っていきたいか」「相手の人生をどこまで受け止められるか」ということについて、相手と一度しっかり話し合ってみてください。
より深く相手を知ることにより、後の結婚生活もかけがえのないものになっていくものと思います。