事実婚の慰謝料の相場は?
私は30代で子供はおらず、事実婚をしている夫婦です。
携帯メールで旦那の浮気が発覚しました。
しかし旦那は浮気相手との関係を切ってくれないので、事実婚を解消して慰謝料・養育費をもらいたいと考えています。
事実婚の慰謝料と養育費の相場を教えてください。
事実婚の慰謝料の相場は100~400万円であり、法律婚の場合と変わりません。
養育費に関しても同様であり、毎月3~6万円程度が相場となっています。
事実婚も法律婚も慰謝料は同じ
そもそも事実婚がどのような状態を指すのかということですが、法的には「婚姻意思を以て夫婦共同生活を営み、社会的にも夫婦として認知されているが、婚姻届のなされていない男女の関係」とされています。
つまり、事実婚をしている夫婦は貞操義務、婚姻費用の分担義務、財産分与・慰謝料・養育費などといった点において、法律婚とほぼ同じ状態として扱われるのです。
したがって、夫婦生活の実体があれば、奥様は慰謝料をもらうことができるでしょう。
慰謝料の額も法律婚の場合と変わらず、100~400万円が相場となっています。
メールによって発覚したとのことですが、そのメールやご主人の供述は慰謝料請求の際の重要な証拠になりますので、しっかりと確保しておきましょう。
子供がいなければ養育費の請求はできない
今回の事案について、奥様はご主人から養育費も請求しようとしています。
しかしながら、お子様はいないとのことです。
そもそも養育費というのは、離婚をすることによって夫婦の間に設けた子供が生活上の不自由をすることがないように、子供の生活費や教育費などを請求するものです。
ご主人と奥様の間にお子様がいないならば、当然養育費を請求することはできません。
ただし、すでに妊娠されているのであれば、生まれてくる子供を育てるための養育費を請求することは可能です。
したがって、今回の事案で請求することができるのは慰謝料と財産分与となるでしょう。