不倫慰謝料の公正証書を作成する費用は
不倫慰謝料の公正証書、正式名称「離婚給付公正証書」を作成する費用は、公正証書に記されている金額によって異なります。
慰謝料などの合計が、1,000万円以内なら17,000円という風に金額によって費用が設定されていますので、ご自身がいくら請求したいか、によって変わってくるのです。
また公正証書を発行してもらうために1通当たり250円の費用がかかります。
この他にも、公正証書に織り込まれる協議内容をまとめるために、弁護士などに依頼した場合には、その費用が別途かかります。
公正証書にかかる費用
- 作成費用
- 発行費用
- 公正証書を作成するための協議内容をまとめるための費用
公正証書に記される慰謝料、財産分与、10年分の慰謝料の額の合計が作成費用の判定基準となります。
100万円以下 5,000円
200万円以下 7,000円
500万円以下 11,000円
1,000万円以下 17,000円
3,000万円以下 23,000円
5,000万円以下 29,000円
1億円以下 43,000円
公正証書の原本は公正役場に保管されていますので、正本や謄本が必要な場合には250円が別途かかります。
公正証書自体は、上記のようにそれほど高額な費用はかかりません。
しかし公正証書に書き記す内容をお互いが納得した形でまとめるためには法律の専門家の力を借りなければならないケースが多くあります。
ご主人に不倫を認めさせた上で、ご自身が納得する慰謝料を支払うことを認めてもらわなければ公正証書を作ることはできません。
一般的には離婚問題に強い弁護士が代理人として協議することが多いようです。
その際には、弁護士に支払う手付金や成功報酬が必要となります。
その他にも、不倫調査のプロである探偵事務所もこういった相談に乗ってくれますので、一度相談してみるとよいでしょう。
費用をかけても公正証書を作成するメリットとは
慰謝料の額などの確認だけであれば、示談書でも問題ないのでは、と思うかもしれませんが、示談書では、慰謝料の支払いが滞った場合、強制執行を求める裁判を起こさなければなりません。
しかし、公正証書を作成すればすぐに強制執行を求めることができますので、給与の差し押さえなどがスムーズに進みます。
後々のことを考えれば若干費用がかかっても公正証書を作っておいた方が安心なのです。