ストーカーが始まるきっかけとは?
最近、知らない人から「つきまとい行為」をされていることに気が付きました。
このような人を「ストーカー」というのでしょうか。
まったく知らない人ですし、自分自身、どうしてこのようなことになってしまったのかわからなくて困っています。
何か私にも非があったのでしょうか。
どのようなことがきっかけで、人はストーカーになってしまうのでしょうか?
知らない人からのつきまとい行為、ストーキングといった行為の元となるものの多くは、「妄想」です。
きっかけになることは、ほんのささいなことが大半でしょう。
自分にとっては身に覚えがないことでも、ストーカーとなる相手には、強烈なインパクトを与えてしまっていることもあるのです。
きっかけは、ほんの小さなこと
たまたま落とした財布などを拾って、手渡ししてあげた。
このときのあなたの笑顔が忘れられない・・・。
階段で転んだ男性を見て、思わずくすりと笑ってしまった。
このあざけるように見えた表情が、屈辱的だった・・・。
このように、ほんの小さなきっかけや表情が忘れられず、赤の他人があなたのストーカーへと変わってしまうこともあります。
あなたに何か具体的な原因がなくとも、ストーカー行為は発生するのです。
妄想は無限に発展する
では、なぜそんな些細なことからストーカー行為に発展するのでしょう。
それはストーカーが「妄想」の中で、あなたの存在を大きくしているからです。
実際にはあなたと顔を合せて会ったわけではなくとも、街ですれ違っただけで「今日も会えた」と考えてしまいます。
それはただの思い込みなのですが、ストーカーにとっては「事実」のひとつ。
こんな妄想が起こす行動だからこそ、被害者にとってはとてもやっかいなものなのです。
ストーカーは精神病との関係性も高い
ストーカー行為を行う人々の中で精神病がある人の割合は、0.5%程度だと言われています。
あまり高い割合とも言えませんが、精神病でなくても「精神疾患」となると、割合は更に増えます。
境界性人格障害(ボーダーライン)、自己愛性人格障害(ナルシスト)など、自己中心的タイプ、自信、自負心が強いタイプがストーカーになりやすい傾向にあります。
このように、ストーカーが始まる原因は、被害者自身にはまったくない場合も多いもの。
身に覚えがない場合にも、「ストーカー行為を受けているかもしれない」と思った場合には、十分警戒して行動するようにしましょう。