結婚詐欺の立証方法
結婚詐欺の被害に遭ってしまいました。
愛する男性に裏切られ、悔しい気持ちでいっぱいです。
相手を詐欺罪で訴えたいと思っているのですが、結婚詐欺の立証は難しいという話も聞きます。
どうすれば結婚詐欺を立証することができるのでしょうか。
結婚詐欺の立証が難しい理由は、それが恋愛関係の破綻であるか、詐欺であるかが見分けにくいことにあります。
最初から男性にあなたを騙してお金を取る意図があったのかどうかが立証するためのカギとなります。
最初からお金をだましとるつもりがあったのか
結婚詐欺の手口の多くは、結婚を約束した相手に「家族が病気になった」「経営する会社の資金繰りが悪化した」などといった理由でお金を出させ、そのまま姿を消すというもの。
被害者としてみれば、「騙された」と思うのが当然でしょう。
しかし、その男性が最初からお金を騙し取るために結婚の約束をしていたかどうかは客観的にはわかりにくいものです。
相手を欺くことは、法律用語で「欺罔行為」といい、詐欺罪の構成要件の一つとなっています。
「当初は結婚するつもりだったが気が変わった」ということであれば、お金に関してもだまし取ったのではないことになります。
貸したお金を返さないことは犯罪ではないため、警察は動けません。
また、そのようなお金のやりとりは契約書等を作らないことがほとんど。
お金をあげた、ということであれば、返してもらう権利すらないことになりかねません。
条件は厳しいが、できる限りの証拠を集める
結婚詐欺の欺罔行為を立証するのは非常に難しいことです。
お金を要求する理由となった病気や借金などに嘘があるという証拠がつかめれば有力ですが、「恋人」との会話を録音することはほとんどないため、騙された時の状況がわかりません。
結婚詐欺の場合、男性が既婚者であることは有力な証拠となります。
既婚者が別の女性と婚約することはできないはずだからです。
しかし「いずれ離婚する気だった」と言い逃れされる可能性が高いと思われます。
もうひとつ証拠となり得るのが、複数の女性から同様の方法でお金を取っていた、という事実。
しかし、これを調べることは非常に困難です。
このように、結婚詐欺を立証するためには手段が限られます。
どうしても諦めきれない場合、探偵などの利用も検討しつつ、関連する証拠をとにかく多く集めるしかないでしょう。