競合他社を調査することのメリット
新事業を始めるにあたり、ライバル社の動向を知りたいと思っています。
調査を外部に依頼することも検討しているのですが、費用をかけるほど調査会社の情報は自社にとって価値があるのかわかりません。
競合他社調査のメリットを教えてください。
事業は自社の努力だけによって成功するわけではなく、他社の動きが成否に大きく影響します。
新規事業が規模の大きいものであれば、費用をかけてしっかり調べたほうが良いでしょう。
シェアを獲得するため市場調査は必須
たとえば新製品をリリースする際、その製品そのものの品質もさることながら、市場の中でその製品がどのように位置づけられるのかを知る必要があります。
競合他社が同様の製品を出していれば、先行者利益を得ることができません。
業界で自社の新事業と競合する可能性のある企業はどこなのか、新規参入によりシェアがどれだけ狙えるのか、ということを判断するには業界内外の知識が必要です。
ライバル企業の競合商品の売り上げはどのくらいで顧客満足度は高いのか、といった情報も得ておきたいものです。
他社の経営戦略はなるべく早くつかむ
競合他社の動向を調べる際は、対象となる会社が現在行っている事業を調べるだけではなく、今後の経営戦略についてもある程度の情報を得る必要があります。
売上高など決算書に記載されるような情報は、過去のデータであり新しい戦略動向は表に表れるまでに時間がかかります。
すでに、あなたがこれから行う新規事業と競合する商品・サービスに他社が目を付け、積極的な営業をかけているかもしれません。
このような動きは、相手企業の社員の動きを現場で調査しなければつかめません。
いち早く動向をつかめれば、自社の戦略の練り直しをすることもできます。
競合他社と自社の社員が手を組んでいる可能性も
何らかの理由で自社の新規事業の情報が外部に流れている可能性もあります。
社内に産業スパイがいる、情報漏えいをしているなどといった原因の場合、経営戦略は他社に筒抜けになってしまいます。
そういった場合は、競合他社と同時に自社の社員の調査も必要となるでしょう。