熟年離婚という選択
結婚してから30数年、この年になって主人に浮気をされるとは思いませんでした。
今まで苦労して子供たちを育て頑張ってきたのに、還暦をすぎてから浮気をされるなんてショックです。
熟年離婚を考えていますが、この先の生活を考えると不安です。
アドバイスをお願いします。
旦那様の浮気というのは、結婚生活において永遠の課題とも言えるものです。
このまま見ぬ振りをして過ごすか、熟年離婚を選ぶか。
年老いてからの経済的苦労は心身ともに応えるものです。
一時の感情に流されず、年金などの知識を身に付け、今後の生活を熟慮して判断しましょう。
近年「熟年離婚」が急増しています
「熟年離婚」とは、20年以上一緒に暮らしてきた夫婦が離婚することです。
基本的に50歳くらいの方々を「熟年」といいますが、熟年といわれる年齢であっても結婚生活が5年ほどでしたら熟年離婚とは言いません。
長年連れ添っただけに熟年離婚の原因は浮気以外にも沢山あります
浮気が直接のきっかけになっただけに過ぎず、実は蓄積された長年の結婚生活の不満が爆発したということも十分あり得るのが熟年離婚なのです。
詳しくはこちらのサイトをご覧下さい。
⇒熟年離婚の原因・理由として主なもの9つ
「離婚しない」という選択肢もある
おそらく現在は育児も一段落し、これから自分たち夫婦の時間を築き上げる「再スタートの時期」です。
そのような大事な時期に旦那様の浮気発覚となれば、熟年離婚も考えるでしょうが、このままの生活を送るという選択肢もあります。
今後の生活を考え、どのように優先順位をつけるべきか、しっかり考えてみましょう。
熟年離婚なら、財産や年金のことも考えて
離婚を決心したなら、旦那様の浮気の証拠を集めて慰謝料の請求をすべきです。
人生の再スタートには、資金が必要だからです。
長年連れ添った相手から慰謝料を請求することに抵抗があるかもしれませんが、思いのほかメリットは多いのです。
慰謝料請求するメリットをご確認ください。
さらに、財産分与、年金分割の相談をしなくてはいけません。
年金の分割対象となるのは厚生年金のみです。
保険料を滞納したりして、原則25年の受給資格期間を満たしていなければ支給されません。
支給されるのは原則65歳からです。
死亡や再婚で権利は消滅しませんので、離婚時に速やかに手続きを行いましょう。
離婚したくないのに、離婚を求められたら
あなたが離婚を望んでいないのに、旦那様が離婚を望むパターンもありえます。
不貞行為の証拠があれば慰謝料請求ばかりではなく、旦那様からの離婚請求を拒否することができます。
熟年離婚を選ばなかった場合、この権利が大変有効なものになります。
浮気の結末は離婚ばかりではありません。
証拠集めは専門家である興信所に依頼しましょう。