職権削除の意味は?

私は両親が離婚しています。
離婚後実家を出て行った父からは、何年も一切の連絡がありません。

父を探そうとして戸籍の附票をとったのですが「職権削除」と記載されていていました。
職権削除というのは、どういう意味なのでしょうか?

職権削除というのは、住人本人や家族の申し出で住民登録を削除するのではなく、その住民がもはやその地区に住んでいないと役所が判断した場合、役所の職務権限で住民登録を削除することです。

その場合、住民登録から削除された理由として「職権削除」と記載されます。

⇒このサイトも参考に   弁護士ドットコム

住民票の移動は基本的に自己申告

進学や就職、あるいは結婚や転勤など、もともと住んでいた場所から他の場所へ移動することは珍しいことではありません。

その場合、税金や社会保険などを納める先も変わりますので、市区町村の役所に届けなければなりません。

住所変更は、もともと住んでいた役所で「転出届」をもらい、新しく住む場所の役所「転入手続」をするのが一般的であり、普通の人は大抵この手続きを行います。

しかし手続きそのものは自己申告です。

役所は職権削除で住民票の整理をしている

様々な事情で、転出・転入の届けを怠った人がいた場合、古い住所の方では市民税が徴収できないなど業務に支障が出てしまうため、住民登録の削除を役所が行います。

実際に住民登録の抹消作業の実務をするのは現場の職員ですが、そうなると住民登録の抹消を行った責任は、実務を行った職員になってしまいます。

住民登録を抹消してしまったことがもとで、事件や裁判沙汰になることも考えられるため、住民登録の削除は市長(また村長など)の職権とし、責任の所在を明確にしています。

職権削除が行われるのはどんな時?

職権削除によって住民登録が削除されるのは、明らかにその住民が登録された住所に住んでいないと確認された場合です。

よくある話では、仕事で他の地域へ長期赴任した人が、住所変更を忘れて税金や保険の未払いに気づかなかった場合などに、実際に住んでいなかった期間の住民登録が職権削除されることがあります。

また離婚の場合、別れた配偶者に新しい住所を知られないため、故意にウソの住所で転出や転入をしたことで、職権削除される例もあるようです。

おすすめ探偵・興信所 -厳選3社-
サブコンテンツ