取り込み詐欺に騙されないための対策

「取り込み詐欺」は、刑法で詐欺罪として扱われる詐欺の一種。
商取引によって購入したものを騙し取り、お金を支払わないで逃げる手口です。

特徴は被害者が個人ではなく企業であり、騙し取る物が現金ではなく、物品であることです。

巧妙な複数犯の取り込み詐欺

複数犯が多いのも特徴です。

単独犯の取り込み詐欺としては、他人名義や偽造したクレジットカードで限度額一杯の買物をして、支払いをせずに姿をくらます、という方法がありましたが、現在はクレジットカード会社の予防対策が向上したことで難しくなっているようです。

それに比べ、企業相手に複数犯で仕掛ける取り込み詐欺は、その手口がどんどん巧妙化しています。

基本的な手口は、休眠会社などを買い取り、会社から商品を仕入れそのまま姿を消す、というものです。

信用できる会社だと思わせる

このタイプの詐欺の巧妙なところは、はじめは少額の取引を行って支払いもきちんと行うところです。

ある程度の信頼を積み重ねた上で、ある日今までとは桁違いの大口の発注をします。

そしてその支払いを手形などで決済し、行方をくらましてしまいます。
ターゲットにされた企業は売掛金を回収できず、巨額の負債を抱えることになってしまうのです。

この手の取り込み詐欺は、綿密な計画と下準備を行ってから仕掛けてきます。

ターゲットにした企業を信用させるために、大量の求人広告を出して儲かっていることをアピールするといったことも珍しくはありません。

取り込み詐欺の被害から逃れるためには、それなりの対策措置が必要です。

長く取引をする会社は信用調査を

取り込み詐欺の予防対策は、やはり「相手の会社の実態を知る」ということに尽きます。

今まで小口の取引ばかりだった会社が、突如大口の発注をしてきたら、それは取り込み詐欺のサインかもしれません。

長く取引をしたい相手であれば、少額取引をしているうちに相手の会社の実態を調べておくべきでしょう。

取り込み詐欺をする詐欺師は、休眠会社を買い取っているケースが多いため、登記簿の情報だけからは実態がわからないように工作をしているのが普通です。

取引先の実態に疑問を感じたら、信用調査会社、探偵社など外部への依頼を含めて、詳細な調査を検討することをおすすめします。

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