-15℃極寒の屋外で赤ちゃんがお昼寝する「スウェーデン流子育て」

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こんにちは、まるこです。

今回はスウェーデン在住のライターから届いた子育てについての記事を紹介します。
文化の違いって恐ろしい。

マイナス15度でも外でお昼寝!スウェーデンの保育園はどんなところ?

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出典:http://www.malmo.se/

大抵子供が1歳半になると両親は職場復帰します。そして子供はDagis(ダーギース)と言われる保育園に通い始めます。慣らし保育期間が十分あるので「ママー置いてかないでー」と泣き叫ぶ光景はありません。

朝は普通7時から夕方は6時ごろまで預かってくれます。ここでのメリットは朝食が付くという点です。これは親にとってはありがたいですねー。お昼はもちろん、おやつもついてます。どんなおやつかって?ちょっと残念なおやつですけど。

それに何より驚くのは外はマイナス15度の厳寒なのにお昼寝を屋外でさせることです。

もーあれはカルチャーショックでした。お迎えに行くと保育園の外に戦車もどきの大きいベビーカーがずらーっと並んでいて、ふと中をのぞいてみると「ん?なんか入ってる。え?赤ちゃん?赤ちゃんだよ!赤ちゃんが入ってる!

失神しそうになりました。

もちろん毛布をしっかりかけてあるけど、「何これ、拷問?風邪引いちゃう!」というのが日本人の感覚ですよね。でも子供達は白河夜船。ぐっすり眠ってます。

フィンランドの研究者によれば、赤ちゃんは屋内で寝せるより、屋外で寝せたほうが明らかに長時間睡眠できる、という研究結果に基づいたものだそうです。気になる保育料ですが、1ヶ月朝食、ランチ、おやつ付きで約15000円です。良心的お値段ですよね、っていうかやすっ!

驚愕の産休60週!

福祉大国として常に上位に君臨するスウェーデン。重税の裏には恩恵あり。日本は産休が14週、産休中の手当ては給与の67%であるのに対し、スウェーデンは産休がなんと60週!つまり1年3ヶ月。手当ては給与の80%!それは出産予定日の2ヶ月前から子供が8歳になるまでの間に母親もしくは父親が使える「臨時有給休暇」のようなものです。

ほやほや赤ちゃんとの蜜月を味わうのは母親だけではありません。むしろ父親です。父親も赤ちゃんと過ごすこと、これが60週という長期産休休暇の意義ではないでしょうか。

ここが日本と違う!スウェーデンの子育て文化って?

① 体罰は違法なり

スウェーデンでは体罰は違法です。ちょっと手をぶっただけでも「あなた!今の見たわよ!ぶったわね!」と非難の嵐が吹きあれます。顔なんて叩こうもんなら刑務所行き。

だから親は「あー!うるさい!いい加減にしなさい!」と言う時友達とチャットしたり、出会い系サイトを覗いて現実逃避したりして憂さ晴らし。ぐっとこらえるのです。

躾と体罰は別のもの。体罰をなくせばいじめも減少するという説もあります。子供は体罰がない方がまっすぐ育つのかもしれません。

② 子供は早く寝かせる

小学3年生までは夜8時には寝かせます。眠れないだの愚図っても無視です。放っておくのです。4年生から6年生までは9時就寝。

なぜ早く寝かせるか、寝る子は育つ!というのは建前で、親が自分の時間を作るため、これが本音です。8時以降は夫婦の時間、もしくは個人の時間。これを小さいうちから徹底させれば必ず習慣化されます。「自分の時間」があれば親はおおらかになれるものです。

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③遊びこそ勉強なり

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小学4年生の時間割。学校での週の勉強時間は20時間。部活もなければ塾もない。学校が終わったら何をするかといえば「遊ぶ」のです。

友達と遊ぶ上で相談したり、譲り合ったり、人の意見を聞いたり、自分の意見を言う、そういうことを学べます。遊びこそ勉強。むしろ小学生のうちはそういう人間形成を遊びから習得していく方が大切なのでは?と考えるのはスウェーデン人だけでしょうか。

④愛がないならすぐ離婚、新しい恋を見つけましょう

仮面夫婦って何?というのがスウェーデン。愛がなくなったらすぐ離婚。別の愛を見つけます。

それがなぜできるか。それは一重に女性が経済的に自立しているが故に可能なこと。お金さえあれば、愛がないのに一緒にいなきゃならない必要性がないのです。女性の自立が要です。

経済的ゆとりは精神的ゆとりをもたらし、それが新しい恋を見つける鍵になります。仕事を持ち、経済的に自立すれば、新しい恋が芽生える、これがスウェーデン式セオリーです。

しかし、離婚後の親権は母親50%、父親50%、月に2週間ずつ子供をみるというスウェーデンの法律なしには語れないかもしれません。

⑤1日1時間、映画を英語でみせましょう

スウェーデン人の英語力は極めて高く脱帽ものです。英語もスウェーデン語も同じゲルマン語の傘下なので言語的距離が近いという大きなメリットはありますが、何よりテレビ番組の多くが英語でスウェーデン語の字幕がつく、というのが2番目の大きなメリットでしょう。

子供は字幕が読めないのでむしろ耳から英語が入ってくる、理想的な言語習得メソッドです。1日1時間、子供番組や映画を英語で見せましょう。

ここがダメ!スウェーデンの悪い所TOP3

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社会福祉大国スウェーデン、「ゆりかごから墓場まで」。いーなーという声が聞こえますが、忘れちゃいけない三つの落とし穴。

3位:移民が多く、犯罪も多い

スウェーデンの人口約950万人のうち、18%が移民です(イラン、イラク等の中東、ソマリア等のアフリカ諸国、タイからの移民が主)。国民の血税が彼らへの膨大な手当てに使われている(1ヶ月の手当て移民一人に対し25万円、しかも無税!)にも拘らず、不平等、就職難などの名分で暴動を起こしたりして世間を騒がせています。

2位:税金が高すぎる

日本でも4月から8%になった消費税、>スウェーデンは驚くなかれ、その3倍の25%です(食料品税は12%)、所得税33%~55%。額面30万の給与も手取りは20万。3分の1が税金にもっていかれるというのはきついです。

前述の通り、その税金の多くが移民に対して支払われているというのは憤慨ですね。

1位:なんで?歯医者だけは自己負担

19歳まで医療費、歯医者は国負担というスウェーデン。医療費とは、診察、手術、入院、抗がん剤治療まで、薬代を除く全ての費用が無料です。

19歳を過ぎたら、診察の度に2000円かかりますが、12000円になった時点で「1年間フリーカード」がもらえます。つまり、1年間の医療費はMaxで12000円のみです。しかし、歯医者だけは別です。

19歳を過ぎたら歯医者は自己負担になるのです。検診のみで1万円、虫歯1本の治療2万円、抜糸3万円など当たり前。これじゃ少しくらい歯が痛くてもバファリン飲んで耐えちゃいます。

歯の治療や歯列矯正などは19歳までにやっておく、これ鉄則です。

まとめ

「スウェーデン流子育て」、いかがでしたか?
私は日本との文化の違いにとても驚かされました。マイナス15度の中赤ちゃんを外で寝かせるなんて日本では考えられませんね。

反対に「1日1時間、映画を英語で見せる」なんていうのは日本でも取り入れられる子育て法かもしれません。

スウェーデン式子育て。今日からあなたもやってみませんか?

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この記事を書いた人

まるこ

まるこ

スウェーデンでは女性が経済的に自立しているというのはとてもうらやましい話。日本では離婚するにしても金銭的な不安があってなかなか踏み切れずにいる人が多いというのが現状です。

実際に離婚後の生活にはどれ位のお金が必要なのでしょうか。

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